【続編⑧】【派遣社員として働くための基礎知識】派遣から正社員への転職に成功した派遣社員Oさんの事例

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引き続き、日々の仕事に翻弄されて、派遣から正社員への転職に成功した派遣社員Oさんの事例をご紹介します。

派遣社員Oさんの転職活動状況は?

一次面接を通過

Oさんはリクルートエージェントの無料セミナーやコンサルタントから聞いた過去の候補者の情報などを参考に面接の準備を行い、緊張しつつも一次面接を終えました。

一次面接後、リクルートエージェントのコンサルタントが求人企業の採用担当者に感触を聞くと、次のような手応えだったということでした。

  • Oさんは現職が同業界の、しかも総務事務で同職種ということもあり、業界用語や業界特性もある程度理解してくれているので早い立ち上がりが期待できると思っている
  • 人物的にも明るく話しやすくて、あまり強い主張をするタイプでもなく、人の話をよく聞く方のように感じたので、今回の募集である総務事務には合っていそうだ
  • うちの総務課は男性社員2名、女性社員1名で平均年齢40半ば。落ち着いた雰囲気の人ばかりなので、Oさんの人柄や年齢はバランスが良さそうだ
  • 職歴は3社で、それぞれの期間も長く、ご縁があれば安定して長く働いてもらえそうだ

概ね良い評価をもらったようで、その1週間後に一次面接通過の知らせがありました。

リクルートエージェントのコンサルタントによると、今回応募した会社は一次面接に人事と現場マネージャーが参加し、現場マネージャーに実質的な決定権があるということでした。

二次面接は役員が行いますが、あくまで確認的なものであり、よぼどの失敗がなければ採用になる可能性が高いとのこと。

こういった情報が得られるのは人材紹介会社を利用するメリットの1つです。

このまま順調にいけば、正社員での転職が成功する可能性が高く、Oさんがこの会社に就職したいということであれば、そろそろ今のF社を退職する段取りをし始めなければいけません。

Oさんと退職の段取りを打ち合わせ

Oさんと打ち合わせの時間をとり、今の派遣先であるF社の退職時期について話し合います。

二次面接は1-2週間後に行われる可能性が高く、応募先の求人企業には退職時期を次のように伝えているとのことでした。

  • 契約期間は6月末まで(現在5月初旬)
  • 契約の1ヶ月前に退職を伝えれば、早ければ1ヶ月後、遅くとも契約満了の6月末には退職でき、7月には間違いなく就業開始できる

求人企業側は就業開始を急いではいないので、今の職場で無理のない範囲で早めに退職をしてくれれば良いと言ってくれているようです。

至って無理のないスケジュールで、私は安心しました。

Oさんに今後のF社への対応について、私なりの考えを伝えます。

  • まだ採用の結果がでているわけではないが、確度が高そうなので、そろそろF社に「頭出し」をしておいて方が良いと思う
  • OさんはF社に欠かせない人材になっているので、ギリギリに伝えると紛糾し、スムーズな退職ができない可能性を懸念している
  • 伝え方としては、事実に近いかたちで「Oさんは経験的にも年齢的にも正社員にチャレンジできる最後のチャンスと考えているようで、正社員での転職を考えているようだ。今後状況は都度本人に確認をして御社にも情報共有をさせて頂きたい」といった内容を考えている

派遣は期間の決まった雇用ですし、そもそも派遣先であるF社とOさんに雇用関係はありません。

契約期間を守りさえすれば、全くリスクテイクをしていないF社に文句を言われる筋合いはないのです。

私の案にOさんも賛成してくれ、近日にF社を訪問することにしたのでした。

F社のC課長と打ち合わせ

Oさんとの打ち合わせをもとに、今の派遣先であるF社のC課長にアポをとりました。

打ち合わせが始まると、まず私から話し始めます。

  • Oの契約が6月末までとなっており、先日、仕事の近況確認とともにOさんの契約更新意思を確認した
  • まだ結論は出ていないようだが、Oは正社員での転職を考えているようで、実際に転職活動を始めているようだ
  • Oには、まだ御社に伝えて欲しくないとは言われているが、Oは色々と仕事をおまかせ頂いていると聞いており、仮に退職となれば、後任の準備や引き継ぎなど、準備期間が必要だと思われ、内々でお話をしている

私が話をしている最中もC課長は落ち着きのない様子でしたが、私が話し終えると、慌てた様子で言いました。

「Oさんに辞められるのは困る。なんとか続けてくれるように説得してくれないか?」

「ちょっと、私だけでは判断できないこともあって、これから上司を呼んできてもいいか?」

???

私は少し驚きました。

C課長の直属の上司といえば、部長を兼任した本部長であり、役員です。

いくらF社が300名程度の中堅企業とはいえ、親会社は万人単位の大企業であり、本部長は親会社からの出向組、これから出世をしていく修業として子会社で役員をしている、いわばエリートなのです。

派遣社員であるOさんの契約更新の有無に役員が同席?

今まであまり経験のないパターンに少し動揺しました。

さて、役員も同席してOさんの進退についてどのような話になるのでしょうか。

長くなりましたので、続きは続編とさせて頂きます。

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