【続編②】【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】就業初日から欠勤し、ずるずると就業開始が先延ばしになっていく派遣スタッフPさんのトラブル対応②

【続編②】【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】就業初日から欠勤し、ずるずると就業開始が先延ばしになっていく派遣スタッフPさんのトラブル対応②

【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】就業初日から欠勤し、ずるずると就業開始が先延ばしになっていく派遣スタッフPさんのトラブル対応①でお伝えした就業開始日前日に「風邪をひいて体調がとても悪く、明日からの出勤ができない。就業開始日をずらしてもらえないか?」と依頼してきたPさんですが、結局就業開始日の月曜日にも体調は回復せず、火曜日も休みたいということになりました。

一日も出勤しないまま、ずるずると欠勤が続く懸念が強まり、また、その間のPさんとのやりとり踏まえて、Pさんは信頼ができる人物なのか否かが疑わしくなってきたのです。

前回までの経緯

●Pさんから就業開始日の前日(日曜日)深夜に電話があり、体調不良で出勤ができず開始日を一日ずらしてほしいという依頼があった

●翌日の月曜日にも体調は回復せず、また開始日を一日ずらしてほしいという依頼があった

●月曜日には病院に行ってもらい診断結果を踏まえ、再度就業開始日を打ち合わせるため連絡をしてほしいと約束していたが、通院はしておらず、私への連絡もなかった。また、再度開始日をずらしてほしいとの依頼の仕方も待ってもらっている派遣先や、対応をしている私に対して全く誠意を感じないものであった

●Pさんが本当にK社での就業意欲があるのか、それともなんらか別の理由があって出勤ができないのか確かめる必要がある

●派遣先とは就業開始日を木曜日に設定し直している

対応経緯

火曜日

前日にPさんとした約束では、本日通院すること、水曜日の出社が可能かどうかを話し合うために、日中私に連絡をしてもらうことになっています。

しかし、午前中は連絡なし、午後も待てど暮らせど連絡はありません。

会社の固定電話や私の会社用の携帯電話から何度かPさんに電話をしたのですが、留守電になってしまい、話をすることすらできない状況です。

このままでは、またずるずると欠勤が続いてしまい、派遣先に譲歩してもらって設定し直した木曜日の就業開始日を迎えてしまいます。

そこで次のような対応をとりました。

  • Pさんの携帯電話の留守番電話とメールに「本日、通院した後に連絡を頂き、明日以降の出勤について話し合う予定でしたが、何度電話をしても連絡がつかずに心配なので、これからご自宅に安否確認に向かいます」とのメッセージをいれる
  • Pさんの自宅に向かう
  • 会社の電話番号だけ意図的に出ないのかもしれないので、私の私用の携帯電話からPさんに電話をする

Pさんの自宅最寄り駅についたのは夕方でした。

迷いながらも、Pさんの自宅に向かう途中で、私の私用携帯から電話をすると、何度目かのコールでやっとPさんが電話に出ました。

やはり会社の電話番号からの着信は無視していたようです。

電話越しにPさんは屋外にいるのが聞き取れます。おそらく駅のホームです。

「もしもし、派遣会社〇〇社の〇〇ですが・・・」

と話しかけたところで突然電話を切られてしまいます。

それから何度電話してもPさんは出ません。

しかたなくPさんの自宅に向かい、やっとのことで到着しましたが、やはり外出中のようです。

冬の19時ごろですっかり陽も落ちています。辺りは住宅街で近所の会社帰りの人たちが通りがかり、Pさんのアパートの前に立っている私は不審者そのもの。

通報されたりしないかなと心細くなりつつも、めげずにしばらくPさんが帰ってくるのを待つことにしました。

1時間も経った頃でしょうか、少し先の路地を曲がり、Pさんが歩いてくるのが見えました。

Pさんとの話し合い

「ここで逃してなるものか」と急いでPさんに駆け寄り、話しかけます。

Pさんはだいぶ驚いた様子で、なぜか逃げようとしましたが、私も逃しません。

Pさんの自宅にお邪魔するのもどうかと思いましたので、嫌がるPさんを説き伏せ、駅前の喫茶店まで引き返しました。

席に着いたところで、まずは私から質問です。

  • 本日は体調不良でお休みということだったが、なぜこの時間に外出をされているのか?
  • 通院をしていたにしては時間が遅いし、そもそも本日日中に私に近況の連絡を頂くはずだったが、今の今まで頂いていない
  • 電話でおっしゃっていた体調と、今お会いしての現状が合致しておらず、説明をしてほしい

Pさんは突然私に鉢合わせた動揺から冷静さを取り戻してきたようで、落ち着いた様子で答えました。

  • 私がいつどこに行っていたかはプライバシーであって説明する必要はない
  • 電話やメールをもらっていたのは今気がついたが、突然自宅にくるのは非常識だ
  • 体調は今も良くないし、明日も出勤はできない。こうしてあなたに掴まってしまい、さらに体調が悪くなった

派遣先に待っていただいているのに勝手な主張をするPさんを腹立たしく思いつつも、できるだけ冷静に私から話します。

  • プライバシーを侵害するつもりは全くないが、Pさんとはこれまでいくつか約束をしてもらったがいずれも守ってもらえなかった
  • 例えば月曜に通院したら連絡をほしいという約束は守ってもらえず、私から連絡を取った。今日もPさんから連絡をしてもらう約束だったが連絡がなかった
  • 事前に何度も電話やメールをした上で自宅にお伺いした私をPさんは非常識だっというが、これまでの経緯でPさん自身は非常識ではないと言えるのか?
  • 自宅にお伺いしたのも、派遣先がPさんの出勤を心待ちにする中で、Pさんと連絡が取れないこと、また約束をしたことを守ってすらくれないことから、Pさんが本当はどういった状況で、どういったお考えなのかを確認する必要があったから
  • こうしてお会いしてお話しする限り、明日出社ができない体調とはとても思えない。医者の診断など客観的な判断を教えてほしい

私から矢継ぎ早に質問をされたことで、Pさん苛立った様子で答えました。

「医者からは安静にするように言われている。体調が悪いので明日は出勤できない」

答えになっていないPさんの返答に私は畳み掛けます。

  • 先程言った通り、これまで約束を守ってくれなかったPさんを正直信用できない。
  • 医者から安静にしろと言われたというが、受診をされた証拠を見せてほしい

するとPさんはふてくされたように言いました。

「なんでそんな個人情報を見せなければいけないんですか?私の話が信用できないんですか?」

信用できるできないの水掛け論はよく経験します。

社会人同士の会話で、相手が「私を信用できないんですか?」という問いかけをしてきたときに、なかなか正面切って「あなたを信用できません」とは言いずらいものです。

「信用をしていないわけじゃないんですよ・・・」と相手に隙を与えることで、議論の主導権を相手に渡してしまうのは良くある失敗です。

今回Pさんとは都度意識して、明確に「約束」をしました。その結果、Pさんは約束を1つも守ってくれませんでしたので、こちらから先に「約束を守ってくれないので、Pさんを信用できない」と先手を打つことができたわけです。

「私信用できないんですか?」というPさんに私は答えました。

  • 先程言った通り、これまで約束を守ってくれていないPさんを信用できない
  • そのため、Pさんのおっしゃることを信用するために医師の診断を受けたという証拠を求めている

二の句を継げなくなったPさんは、さらにふてくされたように驚くことを言いました。

「じゃぁ、もういいです。いま働いてるんで」

???

意味がわかりません。

どういう意味か聞き返すと

「もう働いてるんで、御社の仕事はもういいです」

???

やはり、意味がわかりません。

理由はともかく、当社の仕事を退職したいのかを確認すると、「そうだ」とのこと。

理由を突き止めるのは後にして、これまでの経緯や、今のコメント含めて当社の派遣スタッフとしてお客様先に派遣するには危なっかしすぎるPさんから退職の言質をとることを優先しました。

こんなことになると思っていなかったので何も準備をしていなかったのですが、私のメモ帳に「自己都合によって退職します」との一筆をもらいました。

その上でPさんに「もう働いている」の意味を質問しましたが、

「もう用事は済んだんですから、話すことなんてないですよね?もう二度と御社にお世話になることはないと思うんで帰ります」

との返答です。

これ以上Pさんと話したところでお互い時間の無駄というものでしょう。

私のホンネ

Pさんに答えてもらえなかったので確かではありませんが、推測するに今回の経緯は次のようなものであったと思います。

  • Pさんは当社が紹介したK社での仕事と別に、同じタイミング(月曜日)で別の会社で働き始めた
  • その会社の方が条件は良いものの、仕事を続けられるかどうか不安で、数日働くことで仕事内容や職場環境などを確かめたかった
  • その会社が続けられないという判断になったときに、収入が途絶えてしまうのは困るので、滑り止めとも言える、すぐに収入になる働き口を確保しておきたかった
  • そのため、別の会社で働き続けられるか判断しつつ、当社が紹介したK社は欠勤という扱いにすることで、どちらでも働ける環境を作った
  • 別の会社での仕事も続けられそうという見込みも立ち、K社の件で私から問い詰められて面倒になり、「もう働いているんで、御社の仕事はもういいです」というコメントになった

おそらくこれが真相だと思いますが、そうだとしたら迷惑な話です。

稀にですが、こう言った手合いは確かにいて随分振り回されます。

一番迷惑をおかけしたのは派遣先ですので、明日は上司と一緒にお詫び訪問をしなければいけませんね・・・

前編①はこちら

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