【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】派遣先から「テストの結果が悪かったので、明日から来なくていい」と言われた派遣スタッフQさんからのクレーム対応①

【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】派遣先から「テストの結果が悪かったので、明日から来なくていい」と言われた派遣スタッフQさんからのクレーム対応①

私の担当スタッフとして派遣先のC社に勤務し始めた40代男性のQさんですが、契約期間はまだ残っているのに、派遣先から「テストの結果が悪いから、明日から来なくていいと言われた。どうなっているのか?」というQさんからのクレームがありました。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業マンが、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

クレーム経緯

●Qさんは2週間前にコールセンタースタッフとしてC社で勤務し始めた

●C社のコールセンターは新規立ち上げのセンターであり、Qさんを始め10名がオープニングスタッフとして勤務を開始した

●就業開始から2ヶ月は研修期間であり、それに合わせ契約期間もQさんと当社、C社と当社ともに初回の契約期間2ヶ月とした

●Qさんからの連絡によると、研修から2週間経ち、これまでの研修内容の振り返りを行うとの周知があり、当日急遽テストが実施された

●テストが終わり、結果を発表され、Qさんの他に数名が個別に会議室に呼ばれた

●派遣先担当者より、「Qさんのテストの結果があまりに良くないので、今後仕事をお任せできません。今日をもってお引き取りください。今後のことは派遣会社と相談してください。」と言われ、反論する間もなく、入館証などの貸与物を回収され、退室させられた

●契約期間はまだ1ヶ月半残っているし、そもそも雇用契約は派遣会社と結んでいるのになんで派遣先から突然解雇されるのか?派遣会社は把握している状況なのか?

●あまりに馬鹿にした話なので、もうC社では働きたくない。残りの1ヶ月半分休業補償をしてほしい

対応のポイント

スタッフへの対応ポイント

突然のQさんからの連絡に私も慌てましたが、C社のQさんへの仕打ちはひどい話ですし、ずいぶん人を馬鹿にした話です。

2週間の研修の振り返りのテストが行われたとのことですが、研修内容の習熟を確認するためのテストならばまだしも、Qさんにも派遣会社にも予告なく、テスト結果の優劣で「もう明日からこなくていい」なんてことが許されるはずはありません。

とはいえ、C社は「明日からくるな」と理不尽な主張をしているようですし、Qさんも「そんな派遣先に行きたくない」といっていますから、両者に再度事情を確認した上で、Qさんには次のような対応が必要です。

  • 派遣会社として、派遣先の理不尽な運用を事前に確認しきれていなかったことをお詫びする
  • 残る契約期間について休業補償(平均賃金の6割)とするか、同じような条件の別の派遣先を紹介させてもらうかの判断をあおぐ

そもそも人材派遣では、就業開始前の面接などの選考行為が禁止されていることはもちろん、派遣先と派遣会社間の契約期間中(今回はQさんと当社の雇用契約期間も同じ)に研修の習熟度合いを測るテストの結果によって契約途中で勝手に就業をさせなくするといった実質的な選考行為はもってのほかです。

これは事前に進退を決めるようなテストがあると予告をしていれば良いということではなく、そもそも人材派遣では実質的な選考行為が禁止されているのです。

お客様への対応ポイント

Qさんの話が全て真実であれば、C社の対応はあまりに乱暴ですし、人材派遣を取り巻く法規への理解がないとともに、派遣会社との派遣契約という商契約を軽視しています。

派遣先には次のような対応が必要です。

  • 2週間の研修の振り返りということでテストが行われ、その結果としてテスト当日にQさんに「Qさんのテストの結果があまりに良くないので、今後仕事をお任せできません。今日をもってお引き取りください。今後のことは派遣会社と相談してください。」というような案内をしたのは事実かを確認する
  • 人材派遣では、進退を決めるテストのような実質的な選考が禁止されているが、その理解があるのかを確認する
  • 当社との派遣契約(商契約)の契約途中で勝手にスタッフに就業終了を通知するといった対応はどのような考えで行われたのかを確認する
  • 結果的にQさんが就業継続できない状況になっており、Qさんへ支払う休業補償の費用、Qさんが当初の予定通り契約期間満了まで就業した時に当社が得られるはずであった利益(機会損失した利益)について、どのように支払ってもらえるのかの確認

対応経緯

テスト後の面談で「明日から来なくていい」とC社から半ば追い出されるようにオフィスをでたQさんからもらった電話で大体の状況は掴めました。

Qさんのいう話が事実なのかの確認と、なぜ今回のような事態になり、本件についてC社がどのように考えているかの確認が必要です。

まずはいつもやりとりをしている窓口担当者に連絡し、当日夕方にアポイントをとりました。

C社との打ち合わせ

打ち合わせにはセンター長と研修担当者、窓口担当者の3名が参加しました。

このセンター長、50代後半で、以前に窓口担当者から聞いていたのですが、なかなかのクセ者だそうです。

とはいえ、Qさんへの仕打ちはひどい話ですし、当社もQさんへの休業補償や、Qさんが就業できなかったことによる機会損失などを考えると負けて入られません。

ここから佳境ですが、長くなりましたので続きは次回にさせて頂きます。

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