【続編⑤】【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】派遣先から「テストの結果が悪かったので、明日から来なくていい」と言われた派遣スタッフQさんからのクレーム対応⑤

【続編⑤】【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】派遣先から「テストの結果が悪かったので、明日から来なくていい」と言われた派遣スタッフQさんからのクレーム対応⑤

【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】派遣先から「テストの結果が悪かったので、明日から来なくていい」と言われた派遣スタッフQさんからのクレーム対応①とその続編②続編③続編④でお伝えしたC社でコールセンタースタッフとして就業し始めたQさんが、テスト結果を理由に強制的に即日退去させられた件で、一度はC社のセンター長と交渉が決裂したものの、先方からの「Qさんへの対応について協力してほしい」といった要請を受け、改めて商談の場に立ったのでした。

前回までの経緯

●2度目のC社との商談で、センター長に変わり、責任者として登場した部長だが、Qさんへの対応については非を認めたものの、Qさんへの対応はミスマッチな人材を派遣した当社に責任があるとして、予想されるQさんからC社への訴えも含め、当社が責任を持って行うべきことであり、何かしらの費用が発生しても、すべて派遣元で賄うべきとの主張であった

●私は交渉は決裂したと判断し、次の意味合いの返答をした

  • C社とQさんにかかるトラブルは当社が関わるべきものでないと考えていること
  • それを不服とされて、C社との取引がなくなっても仕方ないと考えていること
  • 部長は否定したものの、「親会社含めて取引停止」の懸念は払拭できず、事前に当社なりの見解を親会社の人事部長に伝える

●私からの返答に、部長から「あなたの話はわかった。できればあなたの上司と直接話をさせてもらえないか?上司の方と話しても結論が変わらなかったとしても構わないので、連絡先を教えてほしい」との発言があった

対応経緯

上司との下打ち合わせ

C社の部長達との商談を終え、会社に戻り、上司に今回の商談について報告をしました。

上司の見解は私と同じで、当社として主張は変えないが、ここまでこう着状態になると、C社としても私という「担当者レベル」との商談だけで、今後の当社への対応を決めることは難しいだろうし、上司が改めてC社に訪問し、再度打ち合わせの機会を持とうということになりました。

お客様、スタッフさんに限らず、お互い意地の張り合いのようになってしまっている場面で、担当者が変わったり、代わりに上司が対応することで、先方が妥協しやすくなるというのは良くあることです。

C社との対応は上司に任せることにして、私は上司がC社と対応するにあたり、重要なファクターとなるQさんとのやりとりに集中することにしました。

理不尽な言い分を繰り返すC社に一番不利益を被っているのはQさんです。

少しでもQさん報いるため、当社として出来る限りの事をしたいと思います。

Qさんとの打ち合わせ

QさんがC社から強制退去させられてから2日経ちました。

あらためてQさんと面談し、今の状況や考えについてヒアリングをします。

2日間経ったこともあり、もともと冷静な印象だったQさんは、色々と考えもまとまったようで、落ち着いた様子で話してくれました。

  • 今回のC社の件は本当に酷い扱いを受けて腹が立った。テストの結果で進退が決まるのは論外な話だが、そもそも自分のテスト結果が同期に比べて著しく悪かったとは考えづらい
  • 研修中にちょっとした行き違いでセンター長と言い合いになり、それが理由だったと邪推してしまう
  • C社での就業は御社からの派遣であり、事前にテストがあると聞いていなかったし、ましてやその結果で契約途中で退去させられてしまうとは思いもしなかった。しかし御社からはきちんとした謝罪もあったし、休業補償もしてくれ、なによりC社に対してブレずに抗議をしてくれているのはありがたいと思っている
  • かたやC社は、私への誠意のない対応もそうだし、御社にも誠意のない対応をしているとのこと
  • 揉め事は好きではないが、C社に対しては、しかるべき手段で抗議し、なんらかの謝罪をしてもらおうと思っている
  • 御社(私の会社)に対しては、今となってはなんら抗議する事柄もないので、今後は私とC社との直接の争いになると思っている

当初心配していた通り、Qさんの怒りは直接C社に向かってしまったようです。

私はQさんに「しかるべき手段とはどのようなものか、支障のない範囲で教えてもらえませんか?」と聞くと、「労基署には相談しましたし、いまはとあるユニオンに相談しています」とのこと。

Qさんを止める理由もありませんので何もコメントしませんでしたが、仮にC社のしかるべき立場の人がQさんに謝罪をしたり、事前になんらかの金銭的示談をしていれば、ここまで揉めることはなかったはずです。

その後の顛末

その後、私の上司がC社の部長らと打ち合わせをしましたが、結局お互い主張は平行線になりました。

おそらくC社とは今後も議論の結論なく、当社が機会損失した利益はもちろん、Qさんへの休業補償分の費用の支払いも見込めなそうです。

当社にとっては踏んだり蹴ったりですが、そもそも一番の被害者はQさんなわけで、そうもいっていられません。

C社とは今後実質的に取引が無くなりそうです。

ただ、C社の親会社については当社の得意先でもあり、この件で連鎖的に取引をなくすわけにはいきませんから、上司と私で親会社の人事部長に打ち合わせの時間を頂き、事の次第を説明しました。

人事部長は冷静な方で、「客観的に見て、C社の対応に問題があるので確認しておきます。御社と我が社の取引がなくなったりすることはないので安心してください」と言ってくださるとともに、Qさんがユニオンに相談をされたという事に危機感を持った様子でした。

C社の親会社は誰もが知っているような大企業であり、子会社であれ、悪質な労務トラブルがあった場合はマスコミに取り上げられることも多いのです。

前編①前編②前編③前編④はこちら

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