【派遣社員として働くための基礎知識】派遣オーダーの発注システムによって大手派遣会社にオーダーが集中

派遣社員として働くための基礎知識】派遣オーダーの発注システムによって大手派遣会社にオーダーが集中

大手企業との新規取引は基本契約の締結と発注システムが大きなハードル

人材派遣を多く利用する派遣先企業は、毎年基本契約の更新に合わせて業者選定を行います。

既存の取引派遣会社は毎年その提出物やプレゼンで面倒な思いをするのですが、人材派遣を多く利用する大手企業と新たに取引を始めたい派遣会社にとっては、業者選定が新規取引のための唯一のチャンスになります。

というのも、派遣会社営業担当が未取引の大手企業に地道に営業活動を行っても、大抵の場合は「基本契約結んでないと取引できないんだよ」とか、「発注システムに参加できていないと、そもそも発注ができないんだよ」と言われてしまうからです。

そうなると派遣会社営業担当は、基本契約や発注システムを取りまとめている総務部や人事部に営業をかけるのですが、こちらはこちらで次のようにすげなく断られます。

  •  基本契約は年に一度しか新たな締結タイミングがない
  • 基本契約が結ばれないと口座が開けず、発注システムに入れられないので取引ができない
  • 今取引のある派遣会社で間に合っており、新たに派遣会社と基本契約を結ぶつもりはない

そこは営業ですから、断られてもめげずに、当社との取引によるコストメリットや、提供できる派遣社員の専門性などの特徴をプレゼンし、なんとかかんとか基本契約の締結までこぎつけ、口座を開いてもらい、発注システムに入れてもらうのです。

発注システムとは?

人材派遣の発注システムと言えば、e-staffingが有名でしょうか。

大手派遣数社が出資するe-staffing社が提供するサービスで、派遣先と派遣会社が互いにシステム使用料を払って運営されています。

その他にも派遣先企業独自で開発したシステムもあり、その種類は多岐に渡ります。

発注システムと言っても、WEBベースの勤怠管理システムは意外と不便の記事でもお伝えしたように、大抵のシステムは①発注→②契約→③勤怠管理→④請求と一連の取引をシステム上でできるように作られていて、派遣法で求められる有期契約ごとの帳票や、勤怠管理の履歴なども全てシステム上で管理でき、ペーパーレスが実現できる優れたシステムです。

発注システムによって大手派遣会社にオーダーが集中する

人材派遣の一連の取引をシステム化することで効率化ができるということは理解ができました。

では、発注自体をシステム化するメリットはなんでしょうか?

  • 現場で個別に行っていた発注をシステムに一元化することで、人材派遣利用の実態をリアルタイムで把握できる
  • 各現場が個別に派遣会社とやりとりする工数を削減できる(全社的な発注工数を削減できる)
  • 取りまとめ部署(総務部や人事部、購買部など)が、人材派遣利用について社内 でイニシアチブを取ることができる
  • 派遣会社の取引社数を取りまとめ部署がコントロールできる
  • 発注を取りまとめることで取引ボリュームができ、派遣会社にボリュームディスカウントなどの依頼ができる

つまり、発注をシステム化する企業は人材派遣を多く利用しており、派遣会社には人材の供給力を求めます。

また、供給力の強い派遣会社は取引量が伸びるわけで、その量が増えればボリュームディスカウントを求めることができるのです。

そのため、人材派遣の発注をシステム化している企業は、人材供給力が高く、先々ボリュームディスカウントをのぞめる大手派遣会社と好んで取引をする傾向があり、結果的に人材派遣はの売上利益規模は大手派遣会社ほど上がっていくということになるのです。

派遣で働くにも、派遣を使うにも、選ぶならやっぱり大手派遣会社がいい??の記事でも少しふれましたが、このことは派遣で仕事を探している求職者にとっても人ごとではなく、人材派遣の案件量もどんどん大手派遣会社に集中していくということになるのです。

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