【派遣社員として働くための基礎知識 】派遣会社営業担当の成績カウントの仕方

【派遣社員として働くための基礎知識 】派遣会社営業担当の成績カウントの仕方

派遣会社営業担当の成績カウントは「毎月何人の派遣社員が増えたか、減ったか」

私のキャリアのほとんどは派遣会社ですが、若い頃には別業界で営業職として働いていました。

そこでの営業担当の成績カウントは当たり前に売上や利益の額でしたが、不思議なことに、派遣会社はどの会社も揃って毎月何人の派遣社員の人数が増えたか減ったか、つまり派遣社員の人数の純増減で評価されます。

もちろん、支店やチームとしての売上や利益の目標はあるのですが、その売上・利益目標を平均的な派遣社員1人の月売上や利益で割って、派遣社員の人数で表現するのです。

派遣社員が1人増えることをスタート1人、1人退職することを終了1人とも表現します。

※スタート、終了双方とも1年程度の長期的に働くポストというのが前提です。

なので、「今月のA君のスタート目標は5人で、終了は3人くらいに抑えてほしい。最終的には今月は2人の純増が目標だ。」なんていう目標設定になるわけです。

派遣社員によって、派遣先との契約金額も違いますし、派遣社員に払う時給も違うのにです。

極端なことを言えば、 時短の仕事で、週2日、週合計20時間以内のスタートであっても、スタート1人です。だいぶ売上・利益がずれるはずなんですが、不思議な業界慣習です。

なので、派遣会社営業担当の私も毎月のスタート・終了の人数、最終的には純増減の人数に四苦八苦しながら仕事をしています。

より良い成績を出すため、より良い成績に見せるために、小手先のテクニックに走り出す

営業たるもの、真面目にコツコツやっていれば成績はある程度安定しますが、派遣先、派遣社員と、相手あっての商売なので、どうしても成績のアップダウンは出てしまいます。

派遣会社の営業職にも色々なノウハウはあるとは言え、やはり運の要素も強く、毎月の安定した成果という点ではベテランでも苦戦します。

変なプライドや固定概念がない分、新人の方が成績が良いなんてことも往々にしてあるわけです。

誰だって、いい歳こいて上司に怒られるのは嫌なので、自然と成績を取り繕うための小手先のテクニックが生み出されていきます。

代表的なものは次のようなことでしょうか?

毎月ごとに成績がリセットされるという点が大きなポイントです。

スタートを増やす小手先テクニック

  • 1人の派遣社員のオーダーを、何だかんだ理由をつけて、時短の派遣社員2名の案件に仕立て上げて、スタート人数を稼ぐ
  • 数日間の就業といった日雇いに近い案件を、社内的に長期的なポストと偽装してスタート人数を稼ぐ
  • すごく良い派遣社員だけれども、そもそも数週間しか働けないという方に、なんだかんだ理由をつけて長期的な仕事につかせ、かたや派遣先にも嘘をついて途中で辞めさせるが、スタート人数の成績だけはつく

※2,3は結局、同じ月に終了の人数もカウントされるので、スタートが0人といった、その月何も成績出してないだろ的な叱責をかわすための苦肉の策です・・・

終了を減らす小手先テクニック

  • 今月いっぱいで辞めたいという派遣社員に、手を替え品を替え説得して、1日でも次の月まで就業をしてもらう(そうすると、次の月の終了になる)
  • 本来は今月退職なのに、「有給を消化するために契約期間だけ伸ばすから、今の職場はギリギリまで引き継ぎして、そのあとゆっくり有給消化できますよ」などの甘い言葉で、就業実態はないのに契約期間だけ伸ばして、終了を次の月に回す
  • 実際はとっくに退職しているのに、次の月の頭まで欠勤を繰り返していたと偽装して、終了を次の月に回す
  • 「そういえばあの人、今の派遣先辞めたいっていってたな、来月は終了が多くて大変だから、派遣社員と派遣先に上手いこと言って、今月中に辞めさせてしまおう」というような、派遣会社営業担当の毎月の数字の都合による退職タイミングの調整

※2,3は社会保険の喪失処理と絡むため、後々トラブル化する可能性高く、難易度高い

私のホンネ

こんな馬鹿馬鹿しい小手先のテクニックは、中小のイケイケの派遣会社ではいまだに行われています。

私の会社でも似たような事例はありますね・・・

結局のところ、昇降給・昇降格などの人事考課やボーナスの査定は半期なり、年度で行われるので、こんな小手先のテクニックばかりではどこかで破綻はするんですが、私の十数年間の派遣業界の経験上、この業界のマネジメントはとても稚拙なので、「次の月になったら、前の月の成績はなかったこと」というような雰囲気が色濃くあり、その月その月の自転車操業的な成績作りが当たり前になっていたりします。

ですので、建設的かつ長期的な視野で仕事をする、真面目で優秀な人は辞めて行くパターンが多いのです。

残っている人は良くも悪くも適当な人や、のらりくらりと生きている人ばかり・・・さて、私はどちらでしょうか。

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