【続編③】【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】仕事中に居眠りや副業をしてしまう派遣スタッフUさんのクレーム対応③

【続編③】【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】仕事中に居眠りや副業をしてしまう派遣スタッフUさんのクレーム対応③

前編①前編②でお伝えしたE社に就業する営業職のUさんが、業務中に頻繁に居眠りをしたり、なにやら仕事と関係のない資料を作っていたりといった業務怠慢を行っている件で、Rさんからの情報収集を終え、派遣先担当者とも認識合わせも終えました。

残るはUさんへの注意指導ですが、果たしてUさんは素直に業務怠慢を認め、仕事ぶりを改めてくれるのでしょうか。

前回までの経緯

●派遣先は数人の社員がバラバラにUさんに仕事を頼んでいたが、情報共有をしてもらうことで、Uさんの業務量が少ないことがわかった

●今後はUさんの稼働状況を俯瞰してみてもらい、繁閑の波が起きない仕組みは作ってもらった

●かたや、Uさんに頼む仕事が少ないのは、Uさんに主体的な業務知識習得の姿勢がないため業務習熟が遅く、頼めることが少ないことが判明した

対応経緯

いよいよUさんへの注意指導面談までたどり着きました。

Rさんからの情報のみで、頭ごなしに注意をすることもできたのでしょうが、派遣先担当者がUさんの仕事ぶりについて認識をしてもらっていなければ、また野放しになってしまっていたのでしょうし、派遣先担当者との打ち合わせでも判明した通り、まともな指揮命令もなく、やりがいを感じられないUさんは早々に辞めてしまっていたかもしれません。

どんな形にせよ、お互いがお互いに興味関心を持ち合えるような環境を作ってあげないと、なかなか派遣スタッフという就業形態で仕事は長続きしないのです。

Uさんとの面談

Uさんは20代前半の男性で、まだまだ表情にも幼い印象が残ります。

将来独立を目指すための社会勉強という触れ込みでE社で働き始めましたが、今のところ将来成功しそうな事業家としての片鱗は見せられず、口先ばかりという状況です。

「できるだけ働かずに給料を貰って、得してやろう」というような悪意は感じませんが、考え方が幼く、「仕事を与えられなくて暇だから寝よう」とか「暇だから別のことをしていよう」といった軽い考えが現在の業務態度につながっていると感じます。

そんなUさんに、冒頭から頭ごなしに注意をしてもポカンとするばかりでしょう。心の準備をしてもらう必要があると考えました。

まずは最近の仕事の様子から尋ねますが、「特に問題ないです」と、男性のスタッフさん特有で、あまり多くは語ろうとしません。

そこで次のように質問を重ねていくことにしました。

  • 営業部に営業職として所属して就業してもらっているが、最初は受注処理や提案書作成などの社内事務からスタートし、徐々に習熟してから外回りにという育成の段取りだったと記憶している
  • 半年経って、業務の理解は進んだか?どんな流れでどんな商材をどんな風に提案し、リードタイムがどれくらいで、どんな受注処理をして、納品までたどり着くのか、Uさんの仕事をきちんと把握しておきたいので細かく教えて欲しい
  • その業務の流れの中で、いまはどんな仕事を、どれくらいの量任せてもらっているのか教えてほしい
  • 営業部で、日中社員がほとんどいない中、業務知識や経験を積むためにどんな工夫をしているのか教えてほしい

私の質問に対するUさんの説明を聞く中で、就業開始から半年も経ったのに、業務への理解が薄いこと、業務への主体的な取り組みや工夫も感じられません。

Uさんも私に説明をしながら、自分の働きぶりが薄っぺらいものであったと自覚している様子です。

どんどん曇っていくUさんの表情をみて、少々気の毒になりましたが、心を鬼にして私から話し始めます。

  • Uさんのお話を聞いていても感じたが、業務に対する理解が薄いように感じる
  • 実は派遣先からも、そのような指摘を受けていて、改善が必要だと思っている
  • おそらく仕事の手が空くことが多いと思うが、派遣先の言い分だと、Uさんの業務習熟が遅いために頼める仕事が限られているのも一因のようだ
  • とはいえ、指揮命令は派遣先の領分でもあり、これまでのように手空きの時間ができるだけできないような指揮命令や、業務量の把握の仕組みは作ってもらった
  • しかし、受け身だけでは限界があり、Uさんの主体的に仕事に取り組む姿勢が必要だと思っている

Uさんからの現状の説明をフックに、まずは業務理解が薄いこと、それにより仕事の幅が狭まっており、今後は主体的な仕事への姿勢が求められていることを伝えられました。

自ら話したことの流れで注意指導を行っているため、特に反感めいた反応はなく、素直に聞き入れてくれているようです。

続いて居眠りに関する注意指導です。

  • 派遣先からUさんが業務中に居眠りをしているとの指摘を受けている
  • 先方はUさんにうまく仕事を依頼できていないという点を負い目に感じてか、強い口調で言ってきてはいないが、私は大変重く受け止めている
  • 居眠りは給与が発生している中で業務を怠っている業務怠慢にあたる
  • 仕事が与えられないから寝ていてもよいなどという理屈はなく、今回の注意で二度目はないと思ってほしい
  • 業務への取り組み姿勢にせよ、業務怠慢にせよ、今回限りの注意で改善をすべきものだと思っている

若いスタッフさんには、学生の頃の感覚を引きずって、業務中に居眠りがとても悪いことだと重く受け止めていないケースがあります。

Uさんも重く受け止めていないからこそ頻繁に居眠りをしていたわけであり、ここは多少大げさになったとしても重く受け止めてもらわなければいけません。

最後に仕事中に副業らしきことをしていた点ですが、こちらについては、物証がないことから派遣先には伝えずにいました。

ただ、今後も同じ調子で仕事中に業務外の作業をするようであれば、早晩大きなトラブルになるはずです。

そこで次のように釘を刺しました。

  • 派遣先から「確証のない話しながら、Uさんが仕事中に業務と関係のない作業をしているような噂話がある」と言われている
  • まさかそんなことはないとは思うが、もしそのようなことがあった場合、居眠りどころの騒ぎではなくなるので頭の片隅にいれておいてほしい

Uさんには必要な注意指導を全て行うことができました。

あとは今後のUさんの改善努力次第なのですが、これで全てが完了したわけではありません。

Rさんへの報告

そもそもUさんの業務怠慢や仕事への取り組み方に問題提起をしてくれたのはRさんです。

合わせて、そのようなUさんと一緒に仕事をするのはうんざりで、改善をしてもらうか、自分の目の届かないところに場所を変えてほしいという要望ももらっていました。

Uさんに注意指導を行い、これから改善がなされるかどうかの途中経過ではありますが、Rさんへの一連のやりとりの報告をしなければ礼を失します。

あらためてRさんに時間をもらい、丁寧に説明をした上で「しばらくUさんの様子をみようと思う」とのお言葉を頂きました。

Rさんのような真面目に働いてくれるスタッフさんに報いなければいけないなという思いとともに、同じ職場に同じ派遣会社のスタッフさんに複数就業してもらうのはなかなか難しいなと、改めて考えさせられる一件でした。

前編①前編②はこちら

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