【続編⑤】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】派遣先の既婚中年担当者から「俺と付き合わない?」と告白された派遣社員Wさんのクレーム対応

【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】派遣先の既婚中年担当者から「俺と付き合わない?」と告白された派遣社員Wさんのクレーム対応

前編①   ←前編②   ←前編③

←前編④   →続編⑥   →続編⑦

→続編⑧   →続編⑨   →続編⑩

→続編11  →続編12  →続編13

→続編14  →完結編15

引き続き、派遣先の40代既婚担当者から言い寄られた20代女性の派遣社員Wさんのクレーム対応をご紹介していきます。

派遣先との商談

S係長からの「すぐに来い!」との呼び出しをはぐらかしつつ、午後にT社に向かいました。

商談にはM課長とS係長が出席し、S係長が口を開きました。

  • 先日打ち合わせたときに、Wさんの仕事への取り組みに問題があり、雇用主である派遣会社として、どのような対応をするのか返答をお願いしていたが、御社の考えはどうなのか?
  • Wさんの仕事ぶりは相変わらずなのだが、Wさんはなにか言っていないか?

事前にWさんに確認をしたところ、M課長やS係長が親会社の相談窓口からヒアリングを受けた様子はないと聞いています。

Wさんを辞めさせようとする質問の仕方からして、まだヒアリングを受けていないことは確かなようです。

私は次のように答えました。

  • Wにも確認をした結果、当社としては、弊社の派遣社員であるWは仕事への取り組みに問題はないと考えている
  • 人材派遣とは派遣社員が派遣先から「◯◯という業務をやってほしい」という指揮命令を受け、実行するというサービスであり、Wは御社からの指揮命令に従って業務を行なっている
  • 本人は御社での仕事に対する積極性をなくしたり、嫌々仕事をしたりといったことはないと言っており、私もそのとおりだと考えている
  • つまり御社と弊社の派遣契約は履行されているという見解だが、認識違いががあるようであれば具体的な根拠を示してほしい
  • その具体的な根拠をもとに、必要があればWを指導する

M課長やS係長の主張に真っ向から反論したわけで、S係長は禿げ上がった額を真っ赤にして怒っています。

  • おたくはWさんのやる気がなく、契約を履行できていないのを棚に上げて居直る気か?
  • 上司を連れてきて謝罪をしろ!

と詰め寄ってきます。

それに対し私は冷静に反論します。

  • 先ほども伝えたとおり、これまでの経緯から御社が「契約を履行していない」とする根拠はWの仕事への積極性の欠如や、嫌々仕事をしているといった業務態様だが、本人はそれを否定しているし、主観で良し悪しを判断される範囲の業務態様を理由に「契約を履行していない」とはいえないと考えている
  • 上司にも相談した上での当社としての回答なので、謝罪をするようなことではないと考えている

一切譲らない私に、話は平行線でしたが、S係長と私のやりとりの隙間を縫ってM課長が口を開きました。

「すまないが、部署の責任者として、私とあなたの二人で話すことはできないか?」

M課長との商談

「えっ?」という驚いた顔でS係長はM課長に食ってかかります。

「なんで私を商談から外すんですか!?」と抗議するS係長に、M課長は「すまんね、話は私に任せてくれないか?」「指示として聞いてもらえるかな?」と退室を促します。

渋々退室するS係長が荒々しくドアを閉めたあと、M課長との商談が始まりました。

  • S係長が色々と失礼なことを言って申し訳ない
  • Wさんの仕事ぶりについての見解が全く噛み合わなかったが、普段の指揮命令はS係長が行なっており、私は外出が多いことからS係長からの報告をもとにWさんの仕事ぶりが良くないと判断していたが、今日の話を聞くに両者の主張が真逆であり、どちらかだけが正しいというわけではないようだ
  • 今後、Wさんの仕事ぶりを注意してみるように心がける
  • 話は変わるが、親会社のコンプライアンス相談窓口に匿名でS係長のセクハラ・パワハラについての通報があったようだ
  • 関係者へのヒアリングはこれから行うため、まだS係長には話していない
  • 内容からして、通報者はWさんしか考えられないが、合っているか?

これまでのM課長、S係長とのやりとりを踏まえて、M課長がS係長を追い出して「サシで話をつけよう」といってきたからといって、すぐに信用できるものではありません。

私は次のように答えました。

  • コンプライアンス相談窓口にS係長のセクハラ、パワハラの通報があったとは驚いた。初耳だ
  • Wからはそのようなことは聞いておらず、匿名ということで確かめようがないし、私の立場で確かめる必要もないと考える
  • 逆にM課長が、匿名でも弊社のWがS係長をセクハラ、パワハラで通報したと考える理由はなにか?なにか心当たりがあるということか?
  • だとしたら、今回のご指摘を頂いている件は、逆にこちらから訴え出るようなことが背景にあったということか?

うかつに内部通報があった事実を外部の人間である私に伝えたのはM課長の大きなミスです。

私から凄まれて、M課長は慌てて「あくまで私が勝手に想像しただけなので気にしないでください」と言います。

気にしないはずがないので、チクリと嫌味を言ってやりました。

「誰が通報者かわかりませんし、どちらが正しいかもわかりませんが、S係長にセクハラ・パワハラの内部通報があったこと、S係長係長がそのような嫌疑のかかる人物なのだということは理解しました」

結局お互いにとってなんの結論もなく、商談は終わったのでした。

長くなりましたので、続きは続編とさせて頂きます。

前編①   ←前編②   ←前編③

←前編④   →続編⑥   →続編⑦

→続編⑧   →続編⑨   →続編⑩

→続編11  →続編12  →続編13

→続編14  →完結編15

更新情報はTwitterに配信しています!