【続編⑥】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】派遣先の既婚中年担当者から「俺と付き合わない?」と告白された派遣社員Wさんのクレーム対応

【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】派遣先の既婚中年担当者から「俺と付き合わない?」と告白された派遣社員Wさんのクレーム対応

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引き続きの派遣先の40代既婚担当者から言い寄られた20代女性の派遣社員Wさんのクレーム対応をご紹介していきます。

2日後に派遣先から再度呼び出し

なんの結論もなかったM課長達との商談から2日後、再びM課長から連絡がありました。

「お忙しいところ、大変申し訳ないがご来社頂きたい」とのこと。

これまでと変わって電話の口調はへりくだった印象です。

おそらく親会社のコンプライアンス相談窓口からヒアリングがあったに違いありません。

午後に訪問することを約束し、事前にWさんに様子を確認することにしました。

Wさんが言うに、昨日次のようなことがあったようです。

  • 今の職場はT社の出張所のようなオフィスであり、このオフィスで一番偉い人はM課長ということになるが、昨日M課長の上司の部長が来社した
  • M課長やS係長、他の社員も何人か個別に呼ばれて打ち合わせをしていた
  • 私は呼ばれなかったので、例の件かどうかはわからない
  • 部長が帰ったあと、M課長とS係長は会議室にこもりっきりで、結局私が退社した後もずっと打ち合わせをしていたようだ

コンプライアンス相談窓口のヒアリングであれば、関係者一律に声をかけるはずで、部長が来社したのはS係長のハラスメントの件とは関係ないのかもしれません。

事前の情報はほぼないままに、M課長との商談を迎えるのでした。

セクハラは誤解だと主張するS係長

前回は最終的にM課長と2人の商談になったため、今回もてっきりそうなると思っていたのですが、商談にはS係長も参加するようです。

いつもと違い、うっすら愛想笑いをするS係長に嫌な予感を禁じ得ません。

M課長が口を開きます。

  • 先日の商談で少し話したが、S係長の職場での振る舞いに対し、親会社のコンプライアンス相談窓口に匿名で抗議の通報があった
  • 通報の内容はセクハラやパワハラで、特に「セクハラ」の部分では、この職場には一般的にそのようなハラスメントの対象になる女性がWさんしかいなかったため、先日は私の勝手な推測で「通報したのはWさんなのか?」というような無責任なことを言ってしまい、申し訳なかった
  • 昨日、S係長に様々ヒアリングをした。
  • その中でS係長よりWさんに対してセクハラと誤解を招くような行為、パワハラと受け止められるような行為があったとの申告があった
  • コンプライアンス相談窓口への通報がきっかけでS係長にヒアリングをし、申告があったことで、「通報をしたのが誰か?」ということを突き止める意図は全くなく、今回の件を受けて、S係長が痛く反省をし、本心に誤解や不快な思いをさせてしまったことをWさんに謝罪したいとの希望があり、本人に話す前に派遣会社にも話しておいた方がいいと思って本日時間を頂いた

一通り話を聞いて、辻褄は合っているように感じますが、どうも納得がいきません。

S係長が素直に反省してWさんに謝罪しようなんて考えになるとは到底思えないのです。

また、「セクハラと誤解を招く行為」とはなんでしょうか?

S係長がWさんに言い寄ったのは、本人が嫌がっていることからも明らかにセクハラですし、自分だけの欲求で不倫という不貞行為にWさんを巻き込もうとした卑怯な行いです。

そこでM課長とS係長の認識する「セクハラと誤解を招く行為」について聞いてみました。

M課長に促されてS係長が答えます。

  • ある日、たまたまWさんと退社のタイミングが同じになり、最寄りの駅まで一緒になった
  • 色々と世間話をしている中で、音楽の趣味が似ていることがわかり、ある音楽グループのコンサートの話になった
  • 話の流れで、「今度コンサートに行こうと思うんだけど、つきあわない?」とWさんを誘った
  • そのあとWさんとの会話がギクシャクしておかしいなと思っていたが、駅に着いて、帰る方向も違うので解散した
  • 帰りの車内でよくよく考えたら、Wさんは私が「男女の関係」として「つきあわない?」と言われたと勘違いしたのではないか?と気がついた
  • 翌日からWさんの自分への態度がおかしく、仕事ぶりも積極性がなくなったと感じたので、Wさんが勘違いをしている確信は強まったが、今さら弁明するのもおかしいし、別の誤解を生むような気がしてなにもせずに今に至る
  • 既婚者の私が「男女の関係を迫った」とWさんが勘違いをしているならセクハラ被害という主張になると思っている
  • そのような誤解の中で、私と一緒に仕事をするのは嫌だったろうし、それが態度に現れていたのだろうし、私のちょっとした一言や態度でもパワハラと感じるようになったのだと思う
  • そのような反省もなく、御社に「Wさんがやる気がないとか、嫌々仕事をしていて問題だから、雇用主としてしかるべき対応をしろ」などと迫ってしまい、大変申し訳なかった
  • Wさんにも謝罪をし、事情を説明して誤解を解いてもらい、これからもずっと働いてほしいと思っている

「コンサートにつきあって」と「男女の仲としてつきあって」を、Wさんが勘違いしたですって!?

いまどき漫画でも登場しない苦しい言い訳です。

そんな言い訳が私に、そしてWさんに通用すると思っているなら馬鹿にしています。

さて、この馬鹿馬鹿しい言い訳をどのように論破していきましょうか。

長くなりましたので、続きは続編とさせて頂きます。

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