【続編15】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】派遣先の既婚中年担当者から「俺と付き合わない?」と告白された派遣社員Wさんのクレーム対応

【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】派遣先の既婚中年担当者から「俺と付き合わない?」と告白された派遣社員Wさんのクレーム対応

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引き続き、派遣先の40代既婚担当者から言い寄られた20代女性の派遣社員Wさんのクレーム対応をご紹介していきます。

Wさんと話し合い

T社からの示談の条件提示をもとにWさんに連絡を取りました。

私がT社に突きつけている「Wさんがハラスメントと、内部通報をした犯人扱いをされたということを不服として、然るべきところに相談すると言っている」という話は、あくまで私がT社に伝えている「方便」で、Wさんがそう望んだものではありません。

その「方便」は「T社に謝罪すべきことを正しく謝罪してもらい、しかもWさんが不利・不利益にならない終わり方」を探るために行ったもので、すでにT社での就業を辞め、しばらく失業保険(雇用保険の失業給付)を受けながら、落ち着いて転職活動をしたいとするWさんに私ができることは、Wさんにとってとても不愉快であっただろうT社での一連の出来事に対するなんからの対価をお渡しすることだと考えました。

そんな思いでT社の部長やM課長などと折衝を続け、なんとかまとまった金額をWさんに支給することができそうです。

WさんにこれまでのT社との折衝の経緯を説明し、これまでのT社からのハラスメント被害に対する慰謝料的な金銭として給与に合算して支給をすることを伝えました。

T社での就業を終えて1週間以上経っていたこともあって、WさんはT社での出来事を「過去のこと」として受けてめていて、慰謝料的な金銭の支給によって生活が安定し、慎重に次の職場が選ぶことができると喜んでくれました。

私のホンネ

今回のWさんのハラスメント被害については、当初からT社のS係長が「Wさんに不倫の誘いを断られた腹いせ」に、Wさんを追い出すためのパワハラ的な嫌がらせや、私への契約内容を曲解したWさんへの退職勧告、コンプライアンス相談窓口への通報後からのM課長やS係長の見苦しい保身、部長も含めたもみ消し工作など、Wさんにとっても、私にとっても腹立たしいこと続きでした。

三者面談の直後にWさんは自ら退職を希望し、「もうT社にはかかわりたくない」として、本人から一連のトラブルを訴え出るつもりもなかったようですから、通常の派遣会社の対応としては、Wさんの「泣き寝入り」という結果を申し訳なく思いつつも、そのままやり過ごすのだと思います。

そんな中、あえて私がT社から「売られた喧嘩」を買ったのは「私憤」と言ってもいいのかもしれません。実際、そのような場面も多々ありました。

ただ、「労働力の仲介業」である人材派遣というサービスの営業担当として、片方ばかりが都合の良い結果に甘んじるのはどうかと思いますし、なによりこれまでのT社からの理不尽な要求や不愉快な言葉を「Wさんが泣き寝入りして辞めたから決着した」などという安易な受け止めで終わってしまうのであれば、派遣会社の営業担当なんて必要ありません。

その後のM課長とS係長は?

Wさんの一件のあとも、T社の別部署では取引が続いており、その後のM課長とS係長がどうしているのかは少し気になっていました。

4月の異動時期のあとに取引のある担当者に聞いたところ、S係長はWさんのあとに別の派遣会社から入った派遣社員にパワハラめいた言動をして、別部署に異動になったということです。

「懲りない人はどうやっても懲りないのだなぁ」と思いつつ、二度とかかわりがないようにと願うのでした。

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