【続編④】【派遣社員として働くための基礎知識】派遣から正社員への転職に成功した派遣社員Oさんの事例

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引き続き、日々の仕事に翻弄されて、派遣から正社員への転職に成功した派遣社員Oさんの事例をご紹介します。

派遣社員Oさんの不安を1つずつ払拭していく

転職サイトや人材紹介会社の利用をひと通り説明したところで、少し浮かない表情を見せるOさんの様子が気になりました。

どこか気になる点があるのか質問をすると次のように答えます。

  • 転職サイトや人材紹介会社の利用が必要なことは十分にわかったが、少し敷居が高いように感じる
  • 同じ派遣仲間に聞いたのだが、派遣の職歴が多かったり、直近の職歴が派遣だと、転職サイトから応募をしても、書類選考で落とされたり、面接で不利な扱いを受けると聞いた
  • また、人材紹介は求人企業側が支払う紹介手数料が高くて、採用のハードルが高いと聞いた

Oさんの不安は、心配しすぎなところはありつつも、的を得てもいます。

私は一つ一つ説明をしていくことにしました。

派遣の職歴は正社員への転職活動に不利になるか?

結論から言えばケースバイケースです。

派遣という雇用形態が否定的に判断されることもありますが、実際は「派遣という働き方」のイメージが次のように受け止められているため、選考に不利になってしまうのです。

  • 派遣社員はすぐに辞めてしまう
  • 派遣社員は言われたことしかやらない「受け身な働き方」の人が多い
  • 派遣社員で働くということは、勤務時間の制限などなんらかの事情があるに違いない

そもそも過去は変えることはできませんし、応募書類にしても、面接の問答にしても、そのような派遣のイメージを払拭するような伝え方ができれば、一概に転職に不利になるというものでもありません。

人材紹介で応募すると採用ハードルが高いのか?

こちらに関してはOさんのお知り合いの言う通り、人材紹介会社を利用して求人案件に応募すると紹介手数料の分、ハードルが高くなるケースがあります。

紹介手数料は一般に想定年収の30〜35%、強気な大手人材紹介会社では40%を請求するようなところもあり、想定年収500万円で紹介手数料率を35%とした場合、175万円にもなるのです。

例えば、同じような職務経験の候補者が二人いて、一人がハローワークからの候補者、もう一人が人材紹介会社からの候補者で甲乙つけがたい場合、紹介手数料の分だけ、ハローワークの候補者の方が有利になることは十分に考えられます。

東京しごとセンターを紹介

Oさんは直近の職歴が派遣であることから、転職サイトや人材紹介会社を使っての転職活動に不安を持っているようでした。

実際にはOさんは心配しすぎているとも思いましたが、本人が納得がいかないままにノウハウを押し付けてもうまくいくはずがありません。

Oさんの転職の希望条件は次のようなものでした。

  • 都内の会社に正社員で就職をしたい
  • 職種は総務事務、一般事務
  • 数百人程度の中堅かもう少し小規模の会社
  • 業種は特にこだわりなし
  • 落ち着いた会社
  • 残業は少なめ
  • 給与は手取りで20万円前後

Oさんらしい堅実な条件ですが、大手企業や華々しい職場を求めていない、この希望条件であれば転職サイトや人材紹介会社を利用しなくても正社員での転職が可能です。

そこで東京都が運営する東京しごとセンターを紹介することにしました。 

東京しごとセンターはハローワークと同じように求職者の求人企業も無料で利用のできる就労支援サービスです。

東京しごとセンターは東京都が運営しており、東京都内での就職を目指す方であれば、都内に住んでいるかどうかを問わずに利用ができます。

「ハローワークの東京都版であれば、ハローワークを利用するのと大差ないのでは?」という疑問が生まれますが、大きな差があるのです。

東京しごとセンターの就労支援サービスは外部の人材サービス会社に委託運営されており、現在はパソナ社が運営を行なっています。

つまりパソナ社の持つカウンセリングや求人案件開拓のノウハウが活かされ、ハローワークとはまた違った運営がされているのです。

Oさんの心配する「派遣から正社員への転職」については【正社員就職応援プロジェクト・東京しごとセンター】という名称で正社員で働いたことのない方や、正社員の職歴が少ない方向けに、キャリアカウンセリングやセミナー、求人紹介などの特別のプログラムを用意しており、至れり尽くせりです。

女性ということで言えば【女性しごと応援テラス・東京しごとセンター】という名称で、出産後の再就職についてもキャリアカウンセリングやセミナー、求人紹介などの特別のプログラムを用意しています。

求人企業にとっても無料のサービスであることを考えると、求職者の転職の希望条件さえ合えば、とても使いでのあるサービスなのです。

また、東京しごとセンター
では担当のカウンセラーがつきますが、同じように担当のエージェントがつく人材紹介会社との違いは明確です。

●人材紹介会社

営利企業のため、エージェントは最終的には「売れる人材」しか相手にしない

東京しごとセンター

都からの委託事業であり、求職者の就労支援を目的としており、職歴や経験・スキルの良し悪しに関係なく様々な支援を無料で受けることができる

派遣社員Oさんの選んだ転職活動プランは?

いろいろとアドバイスをしたり、相談をした結果、Oさんの転職活動プランは次のように決まりました。

  • いまの派遣先は3ヶ月更新のため、基本は契約期間を守った転職活動を行う
  • ただし、正社員での転職が前倒しで決まった場合には私が派遣先に交渉・調整を行う
  • 転職活動の手段は東京しごとセンター
    と転職サイトを中心
  • いまの職場を無理に辞める必要もないため、転職活動は焦らず慌てず半年〜1年程度の期間を目安に行う

以上のようなプランでOさんの正社員への転職活動が具体的にスタートをしたのでした。

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