【続編13】【派遣社員として働くための基礎知識】派遣から正社員への転職に成功した派遣社員Oさんの事例

【続編13】【派遣社員として働くための基礎知識】派遣から正社員への転職に成功した派遣社員Oさんの事例

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引き続き、日々の仕事に翻弄されて、派遣から正社員への転職に成功した派遣社員Oさんの事例をご紹介します。

D役員と対決

先日のD役員・C課長が行ったOさんとの話し合いに対し、私は「軟禁」や「男性上司二人掛かりで退職を引き止められ、契約社員化を強要」といった過激なワードで抗議をしました。

とはいえ、責める一方ではなく、「Oさんが訴えでたら、状況からして御社が圧倒的に不利なので、今のうちに手仕舞いして、事が荒立たないうちに軟着陸させたほいがいいですよ」という落とし所を示すことで、OさんがスムーズにF社を退職できるように話を進めたのでした。

これに対してD役員は不服そうに次のように答えます。

  • 「軟禁」や「男性上司二人掛かりで退職を引き止められ、契約社員化を強要」などといった言い方をされるいわれはない、とても不服だ
  • とはいえ、相手の受け止めの問題なので、Oさんが一旦は当社の契約社員になるとした約束を反故にしたいと思ったならば、「軟禁」だの「強要」だのといった表現は彼女にとって都合の良い方便だろう
  • Oさんは当社にとって必要な人材だと思って当社での社員化を打診したのだが、思い違いだったようだ
  • 今の派遣契約期間で辞めたいのならばやめてもらって結構だ

役員ともなると、やはりプライドが高いようです。

非を認めるのは癪にさわるようで、嫌味ったらしく、「Oさんなんてむしろこちらから願い下げだ」とばかりに、今の契約期間での終了を言い渡してきました。

私としては狙い通りで、申し分のない結果です。

ただ一人、C課長だけが「話が違う」といった表情でこちらを睨んでいるのでした。

Oさんの正社員での転職が決定

OさんにD役員たちとのやりとりを報告すると、契約期間満了での退職に、とても感謝をしてくれました。

話の経緯からして、D役員から再度引き止めがあるとは思えませんし、引き継ぎは一旦社員に行うということでC課長とは打ち合わせ済みです。

Oさんは応募した求人企業の二次面接が終わった翌日からF社に復帰し、社員への引き継ぎを始めたようでした。

C課長からは「責任を持ってOさんの後任候補を出して欲しい」と言われましたが、これまでの経緯を踏まえて、どの口がそんな事を言えるのでしょうか・・・

半ば呆れつつも、正面切って「やりません」という必要もありませんから、「できるだけの努力はしますが、こと人に関することなので、必ずというお約束ができず申し訳ありません」と通り一遍の返答をしつつも、のらりくらりとかわして行こうかと思います。

Oさんの引き継ぎも終わりを迎えつつあった数日後、「二次面接に受かり、正社員の内定がでた」という、嬉しい知らせがありました。

F社を退職した翌月から勤務開始とのこと。

ブラック企業さながらの強硬な引き止めなどいろいろありましたが、なんとか決着ができました。

能動的なキャリアプランニングが必要

派遣会社の営業担当が、わざわざ担当の派遣社員に正社員での転職をすすめることなど滅多にありません。

営利でやってるからというのは大きな理由ですが、なにより派遣で働いている方のほとんどが、前向きなり後ろ向きなり、理由があって派遣という働き方を選んでいるからです。

  • 勤務地や仕事内容にこだわって働きたい。正社員だと配置転換や転勤などもあってそれが叶えられないので派遣社員として働く
  • パートやアルバイトよりも時給が高いので派遣社員として働く
  • 契約期間ごとに、今の仕事を続けるかどうか判断できるので派遣社員として働く
  • 責任を問われず、指揮命令に従って受け身に働けるので派遣社員として働く
  • 独立するまで、本業だけでは食べていけないので派遣社員として働く
  • なかなか正社員で仕事が決まらず、仕方ないので派遣社員として働く

理由があって派遣を選び、その理由がなくなれば派遣で働き続ける意味はありません。

ただ、まれに働き方の自由度があるのに、あまり深く考えずに派遣という働きを選んでいる人がいるのです。

仕事や自分のキャリアについて深く考えないのは自己責任と言ってしまえばそれまでですが、今回のOさんをはじめ、私がお節介を焼くのはこのタイプの人です。

派遣はずっと派遣!?派遣スパイラルを抜けるには能動的キャリアプランニングが必要の記事でもご紹介をしたように、安易な雇用形態の選択は雇用の固定化を招き、自らが叶えたいキャリアプランの実現が困難になります。

派遣だけでなく、よく報道されるブラック企業なども含め、甘い言葉に誘われず、何が自分のキャリアや人生に最良なのか、慎重に考えることが必要です。

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