人見知りなのに営業マンになってしまった人にお伝えする、農耕型営業マンのすすめ
営業職のイメージは?
皆さん、営業職というとどのようなイメージをお持ちでしょうか?
営業職は不人気職種、あまりいいイメージは持たれていないようです。
- 目標やノルマなどが設定されており、達成できないと激しく叱責される
- 商品の良し悪しや、ユーザーの満足度など関係なく、単に売れさえすれば良いといった理不尽なマネジメントが行われている
- 相手に必要のない商品、ニーズにマッチしていない商品だとわかっていても売らなければならない
- 自分が悪くなくても、お客様から見た会社の代表として謝らなければならない
- ソリの合わないお客様とも付き合わなければいけない
- お客様から理不尽なクレームや要求をされることが多くストレスのたまる仕事
- 接待など業務時間外でのお客様とのかかわりがある
- 夜や週末などトラブルがあった際には対応しなければならない
- 断られ続けても根気よく営業活動を継続しなければならない
書いているうちに嫌になって来ましたが、突き詰めると営業職はプレッシャーとストレスが付きまとう仕事というイメージを持たれているとまとめることができると思います。
営業職が向いている人のイメージは?
プレッシャーとストレスに苛まれながらノルマをこなしていく営業職という仕事は、一般にどんな人が向いていると思われているのでしょうか?
- 明るく元気な性格
- 人当たりの良い人
- コミュニケーション能力の高い人
- ちょっとのことでは挫けない人
- 断られたり、拒否されてもめげない人
- 負けず嫌いな人
- 成果に貪欲な人
- 人と話すのが好きな人
だいたいこんなイメージでしょうか?
突き詰めると「明るくてストレス耐性があり、成果に貪欲で、人と話すのが好きな人」は営業に向いているというイメージのようです。
間違えて営業マンになってしまった私はどうすれば!?
平成28年労働力調査結果によると、国内労働者数6440 万人のうち営業職は約880万人いると言われています。
数ある職種の中で営業職だけで国内労働者数の約13%を占めているのです。
これだけの人数の営業マンがすべて「明るくてストレス耐性があり、成果に貪欲で、人と話すのが好きな人」だなどということはあり得ません。
私のように一般的な営業マンのイメージと真逆の営業マンも沢山いるのです。
- 人見知り
- 交友関係は狭く深い
- ストレスに弱い
- すぐクヨクヨする
- 成果への貪欲さがうすい
なぜ、間違えて営業マンになってしまったのか?
学生の頃に「友達が多いことは偉い」「コミュニケーション能力が高いのはカッコいい」なんて思っていませんでしたか?
自らの性格も顧みずに、漠然とカッコいいとされることに向かって背伸びをする。
若い頃にありがちな過ちですが、ものの見事にその過ちを犯したのが私でした・・・
大学生の頃に目一杯背伸びをして広く浅く交友関係を広げ、仲間内ではそこそこ認知される存在に。
「交友関係が広く、その裏付けとしてコミュニケーション能力が高い私」
「この能力を活かして、人に関わる仕事に就きたい!人の人生にかかわれるような仕事がしたい!」
「人生の中で大きな割合を占めるのは仕事、人材業界で人の役に立つ仕事をしよう」
「では、高いコミュニケーション能力を活かして人材業界で営業職に就こう!」
こんな想いで某大手派遣会社に入社をしたのでした。
しかし私はもともと人見知り、所詮は学生同士の生ぬるい関係の中で培った程度のコミュニケーション能力です。
武闘派で通っていた当時の勤め先はバリバリの営業会社で、100人近い新卒は選り抜きのコミュニケーション能力の高い人材ばかりでした。
到底叶うはずもなく、新卒の中でも最下層カーストに・・・
営業現場に出れば、初めての営業で戸惑いばかりの上に、人見知りも手伝って全く新規開拓が進まない。
飛び込み営業で見知らぬオフィスビルに入り込んだはいいものの、フロア内で道に迷って執務室に入ってしまい、その会社の社員に捕まえられ説教されて半泣きという情けない事案。
主張の強い派遣社員に言い負かされ、派遣社員の言われるままに派遣先に苦情を入れたら、派遣先にも言いくるめられ、間に挟まれてにっちもさっちもいかなくなったという、これまた情けない事案。
ダメなことだらけの私に光明がさすことはなく、2年足らずで逃げるように退職をしたのでした。
負け癖がつき、職を転々とする私に転機が
その後も何社か人材業界以外の会社で働くも鳴かず飛ばず。
嫌なことがあっては会社を辞めてを繰り返していましたが、転機は前の会社の先輩に「うちの会社に来ない?」と誘ってもらったことでした。
中堅派遣会社の支店勤務ということで、社員の人数が少なく何から何まで自分でやるような職場。
私の出来不出来に口を挟む人も少なく、人が少ないこともあって、どんどん担当派遣社員の数は増え、営業代行案件など難しい仕事も任され、営業マンとしての新たな成果は少なくても、売上は維持できているという意味で格好はついたのです。
ポッキリ折れていた心が少し回復し始め、自分自身を振り返る余裕が出てきたのでした。
「このままでいいのか?」
維持するだけの仕事であれば、私でなくても出来る人は限りなくいて、必要とされる存在でいることは難しい。
そこで自分を振り返ることにしたのです。
- 営業向きでない私が、営業として高い成果を出し続けるにはどうしたらいいか?
- 私はコミュニケーション能力が秀でたタイプではなく、成果へのこだわりも弱いため受け身な姿勢
- 何か別の強みがなければ、営業マンとして落ちこぼれのままだ
- 自分の強みはなにか?その強みを伸ばすために必要な取り組みはなにか?
そんなことを自問自答し始め、自分にしかできない仕事の仕方、強みを模索し始めたのです。
長くなりましたので、続きは続編とさせて頂きます。