【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】アルコール依存症の疑いがある派遣社員Gさんのクレーム対応

【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】アルコール依存症の疑いがある派遣社員Gさんのクレーム対応

私の担当派遣社員として派遣先のL社に勤務してくれている40代男性のGさんですが、日中とてもお酒臭く、朝は朦朧としていて仕事にならないという派遣先からのクレームがありました。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業担当が、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

クレーム経緯

●40代男性の派遣社員Gさんは1年半前からL社で営業事務として就業している

●派遣社員Gさんは少し理屈っぽいところはあるが、社内調整力が高く、仕事の進みや精度が高いため評価が高い

●ここ2〜3ヶ月、両隣に座る社員から「Gさんが朝からお酒臭い。深酒して、まだお酒が残っているのではないか?」とか、「午前中はお酒のせいか朦朧としていることが多く、仕事を頼んでも全く進まない」といった苦情があった

●業務への支障や、周りの社員に悪影響もあるので、派遣社員Gさんの状況を確認し、改善を促して欲しい

●優秀なので就業は継続して欲しいが、このままの状態では次の契約更新はできないかもしれない

対応のポイント

派遣社員への対応のポイント

Gさんの深酒が原因のご指摘ですので、まずはGさんへのヒアリングが必要になります。

その際のポイントは次の通りです。

  • 勤務時間中にお酒臭い、また午前中の仕事ぶりに問題があるという本人の自覚があるかという確認
  • その上で習慣的な深酒があるのかどうかの確認
  • 深酒の習慣がある場合、いつ頃からどんなきっかけでそうなったのかの確認
  • 体調やメンタル的な健康状態の確認

以上のように、頭ごなしに注意せずに事実・状況確認をすることがポイントになります。

寄り添うような対話の中で、仮にアルコール依存症などの疾患であった場合には治療に目を向けさせるようなアプローチが可能になります。

対応経緯

派遣社員Gさんとの面談

前述の対応のポイントを前提にGさんと面談を行いました。

  • 派遣先より、ここ2〜3ヶ月、Gさんが朝からお酒臭く、特に午前中はぼんやりした様子で心配している
  • おそらく毎晩深酒をしているのだと思うが、なにか気に病んでいることでもあるのか?

私からの質問に最初は口を閉ざしていたGさんですが、徐々に身の上話を話し始めました。

  • 結婚していて、子供が1人いるのだが、離婚調停中で、親権は妻のものになりそう
  • すでに別居していて、子供は妻の元にいる
  • 理由は事業に失敗したのをきっかけにした家庭不和
  • その時からお酒を浴びるように飲むようになり、一時期通院して治療し、最近までお酒は控えていた
  • いよいよ離婚、子供は妻に、となりそうで2〜3ヶ月前から、またお酒を飲み始めた

なかなか深刻な話で返す言葉に困りましたが、しばらく身の上話を聞いていると、Gさんの方から今後ついての考えを切り出してきました。

  • おそらく、また通院をしないといけない状況なのだと思っているので、今月一杯で退職したい
  • 職場には急な退職で迷惑をかけるが、この状態でこのまま働き続けるよりは迷惑はかけないと思う

意思も固いようですし、過去の経験から、働き続けながら治すことは難しいという判断のようでしたので、複雑な気持ちではありましたが、意思を尊重することにしました。

また、退職の意思を受けたので、Gさんに聞きはしませんでしたが、午後3時ながら、かなりお酒臭く、もしかしたら昼休憩中にお酒を飲んでいる可能性もありそうです。

派遣先への対応

Gさんとの面談後、派遣先にお時間を頂き、次のように報告しました。

  • Gさんは連日の深酒で酷い二日酔いのような状態で出社をしており、特に午前中は仕事のパフォーマンスが落ちていることを認めた
  • 改善の意欲はあるが、過去にも似たような経験があり、仕事をせずに治療に専念したいたこともあるようで、早期の改善は難しい見込み
  • 本人よりそういった過去をヒアリングできていなかったのは当社の責任であり反省している
  • 派遣会社である当社として、このままGさんを派遣し続けることは難しいと判断しており、ご本人も同意見であることから、仕掛かり中の仕事を含め、業務の区切りである月末を持ってGさんを退職とさせて頂きたいがお許しいただけないか?

個人的な事情を話すわけにもいきませんので、派遣会社としてアサインミスの責任を感じ、私が本人を説き伏せて区切りを設けたような報告の仕方を選びました。

派遣先としても、すぐに状況が改善されることは難しいであろうと想定していたようで、派遣契約満期を待たずに終了となったことにホッとした様子でした。

私のホンネ

今回のケースでは私はほぼなんの問題解決をしておらず、自己責任とはいえ、Gさんの今後を考えると、あまり明るい未来は想定できず、後ろ暗い思いです。

世の中、色々な人生があるのだなぁと、改めて感じたケースでした。

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