【続編26】【派遣会社営業担当のトラブル対応報告】営業担当の私が派遣社員Zさんにストーカー行為をされた話

【続編26】【派遣会社営業担当のトラブル対応報告】営業担当の私が派遣社員Zさんにストーカー行為をされた話

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突然のZさんの訪問にしぶしぶ応じて面談をすると、Zさんはご主人からの暴力や暴言に怯えて家出をしているとのこと。

それが原因かご主人らしき人物がZさん名指しして派遣先にまで電話をしてきているようで、ご主人が派遣先に乗り込んでくる懸念が高まります。

私のストーカー被害にとどまらず、Zさんのご主人が派遣先に訪れて騒ぎを起こすかもしれないという事態に我々は攻め手を欠くのでした。

対応経緯

派遣先N社から急な連絡

Zさんの突然の来社から2日後の昼頃、派遣先のN社から私宛に電話がありました。

「Zさんの件で相談がある」という担当者に、嫌な予感しかしない私は「すぐそちらに向かいます」と答えます。

「ちょっとこの電話では話せないんだけど・・・」という担当者の話ぶりからいって、おそらくZさんのご主人が現れたに違いありません。

30分ほどでN社につき、担当者を呼び出すと会議室に促されます。

年配の男性の担当者は席に着くなり「いや、実はね・・・」と話し始めました。

  • 今日の午前中に「Zの夫だという人が突然受付に現れた」
  • アポもないし、身元も明らかでないので、総務部の担当者が受付近くの会議室で対応をした
  • 総務部からの報告によると、Zさんのご主人と名乗る人物は身分証明証や公共料金の明細を提示し、Zの夫で有ることを証明した上で「妻が数日前から家出をしていて心配している。出勤をしているなら会わせてほしい」と申し出たようだ
  • 身分が明らかになったとしても、Zさんが当社に勤めていることを明かす必要はないし、家でうんぬんはご夫婦の問題なので職場に来るのはやめてほしいといって追い返したそうだ
  • この件をZさんに伝えようか迷ったが、当社の従業員でもないし、プライベートな問題も含まれているようだから雇用主である派遣会社から伝えてもらった方がいいと思って連絡をした

やはり心配した通りZさんのご主人は職場に押しかけてきたのです。

不幸中の幸いだったのは大きな騒ぎを起こさなかったこと。

これでつかみ合いの騒ぎでも起こしていたら警察沙汰になっていました。

「うちの派遣社員の件で皆様をお騒がせして申し訳ありません」

本当に申し訳ないと思ったので心からお詫びをすると、担当者が私に問いかけます。

「Zさんって夫婦関係で揉めてるの?プライベートな話だから関係ないといえば関係ないんだけど、これからもご主人が頻繁に職場に押しかけてくるようなことだとちょっと困るんだよね・・・」

「このあとZさんをここに呼ぶから、その辺色々確認してもらえません?」

要するに厄介ごとは避けたいので、今日のようなトラブルが続くのであればZさんにはお引き取り願いたいということです。

この担当者も自分の配下の派遣社員が原因でトラブルが起こり、他部署の手を煩わしたことによって面目を失い、その後の対応に追われているわけで、心情的には納得できるのです。

ただ、N社と当社はZさんの就業に関して期間を定めて派遣契約を結んでおり、当社はZさんと期間を定めて雇用契約を結んでいます。

海外に比較した日本の解雇法制の厳格さはよく語られるところですが、期間を定めた有期雇用を途中解約することも非常に困難なのです。

しかし、今の段階でそのようなお題目を主張したところで逆効果になるだけです。

ここは一度Zさんと話をし、考えを確認した上でその後の対応を考えなければなりません。

派遣社員Zさんと面談

私はそのまま会議室に残り、担当者に仕事中のZさんを呼んでもらいます。

もはや事前に段取りした「私はZさんの担当から離れ、上司と本社課長がZさんの対応をする」という枠組みも有名無実なものになっていますが、緊急の対応が必要な現在ではそうも言っていられません。

Zさんを呼び出してもらったはいいものの、実際のところぼんやりとしか対策は浮かんでいませんが、できることを最大限行うしかないのでしょう。

突然の呼び出しに不安な面持ちで現れたZさん。

開口一番、「もしかして夫の件ですか?」と聞いてきます。

ここまできて隠すこともないので包み隠さず話します。

  • 今日午前中にご主人がこちらに突然来社したようだ
  • 来社に理由は「妻が数日前から家出をしていて心配している。出勤をしているなら会わせてほしい」というものだったようだ
  • ということは、先日当社に来られた時から家出をしていてご主人と話し合いをしていないという状況が続いているということだろうか?

「友人にも相談したんですけど、どうしても夫が怖くて逃げ回っていたんです」

「最初に身を寄せた友人宅には居られなくなってしまったので、いまはビジネスホテルに泊まっています」

「夫は私の実家にも探りを入れているようなんですが、私は両親とうまくいっていないので、きっと両親は夫に丸め込まれているに違いありません」

「お金も限りがあるし、もうどうしたらいいかわからないです」

涙目になりながら話すZさんですが、正直私はZさんを助けてあげようという気持ちにはなりません。

彼女のストーカー行為の被害者だと思っていますし、そんな中でも誠意をもって関わり合いアドバイスを差し上げたつもりです。

「Zさん、こんな時に酷かもしれませんが、私はあなたからストーカー被害にあったと思ってまして、正直もう関わり合いたくありません」

「いまやZさんの営業担当でもないのですが、N社の担当ではあるので、成り行きでこうしてお会いをしていると思ってください」

「今もこうしてかかわりが増える中で、また昼夜を問わず連絡をして来たり、突然オフィスに押しかけたりされるんじゃないかと思って怖いです」

私は冷たいでしょうか?

Zさんが困っているのはわかります。

ただ、事情を知っている身からすると、目の前の出来事から逃げ回っているだけで自業自得だとしか思えないのです。

窮地に立たされると自分の都合の良い解釈を重ねて一方的に誰かに依存する。

学生でもあるまいし、40代のZさんのご友人にだって生活があるはずです。

困ったからといって連日のように友人宅に身を隠す・・・私にはそんな非常識な友人はいません。

「わかりました・・・●●(私のこと)って冷たい人なんですね」

長くなりましたので、続きは続編とさせて頂きます。

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