【派遣業界裏事情】派遣で働くにも、派遣を使うにも、選ぶならやっぱり大手派遣会社がいい??

【派遣業界裏事情】派遣で働くにも、派遣を使うにも、選ぶならやっぱり大手派遣会社がいい??

派遣会社は沢山あるが、どの派遣会社を選べばいい?

友人や知り合いから、「奥さんが派遣で働こうかって言ってるんだけど、どの派遣会社がいいの?」と聞かれることがあります。

また、同じく友人や知り合いから、「(派遣先として)派遣を利用したいんだけど、どの派遣会社がいいの?」と聞かれることもあります。

愛社精神あふれる私は「是非、我が社で!!」と反射的に答えてしまうわけですが、「最近は何社かの派遣会社に登録するものらしいけど、他にはどこがオススメ?」とか、「何社か声をかけたいんだけど、他はどこがオススメ?」と聞かれると、「じゃあ、大手派遣会社がいいんじゃない?」と答えます。

ではなぜ大手派遣会社なんでしょうか?

中小派遣会社を選ぶ理由が少ない

理由は中小派遣会社をオススメする理由が少ないからです。

派遣会社営業マンの私は、仕事柄、他の派遣会社の動向を見聞きする機会がとても多いです。

例えば、就業中のスタッフさんの職場で他の派遣会社のスタッフの話を聞いたり、お客様から他の派遣会社の営業マンやスタッフさんの話を聞いたり。

また、私のお客様は大手企業が多く、たいてい複数の派遣会社が出入りしています。

営業マン同士、雰囲気や動作で、なんとなく同業であることはわかりますので、よく見かける営業マンとはどちらともなく話しかけて情報交換をするようになります。

様々な情報源から見聞きしたことをまとめると、「やはり無難に大手派遣会社のがいい」のではないかという結論になります。

中小の派遣会社に対する、何人ものスタッフさんやお客様からのお話のうち、代表的なものをご紹介します。

中小派遣会社への評判・評価

スタッフさんからの話

  • 事務処理が適当だったり、間違っていることが多い。例えば社会保険の加入や喪失、労災の手続き、給与の計算ミス、ひどい時は給与の遅配
  • 離職率が高いのか、営業担当がころころ変わる。おそらく急に辞めたためか、引き継ぎはほぼされていなく、一から人間関係を作り直し
  • 営業担当が若すぎて社会経験がなく、仕事上の相談ができない。また派遣先の言いなりで、頼りにならない
  • 営業担当の服装や態度がだらしなく、社会常識が少ない印象
  • 派遣スタッフの就業開始後は全く連絡をしてこなくなる。例えば、3ヶ月単位の契約更新のはずだが、勝手に更新になっていて苦情を言ってもただ謝るばかりというような適当な対応
  • 印象として、中小派遣会社の派遣スタッフはすぐ辞めるか、辞めさせられている

お客様からの話

  • とにかく営業担当がころころ変わる。年に数回変わることもざら。上司も変わるので、結局誰がカウンターパートなのかわからない
  • 契約や請求の処理が適当。頼んだことが正しく反映されず、二度手間になることが多い
  • 極端に若い営業担当が多く、まともに商談のできない人が多い。人に関わる仕事ではステークホルダー間の調整力が必要だと思うが期待できない
  • 発注をすると、紹介してくる候補者は何も経験のない若い人が、年配者。案件へのマッチングという考えが薄く、「数撃てば当たる」という安易な発想が透けて見える
  • 人選のマッチング精度が低いので、スタッフの質が低い
  • 派遣スタッフが就業を開始しても、フォローという概念がないのかほったらかしの印象
  • 契約更新有無の確認も電話かメールで、呼ばないとこない。一度も会わずに営業担当が変わることもある
  • 人選のマッチング精度が低い上に、就業開始後のスタッフのフォローがないので、定着率が低い

同業他社としての印象

私の私見になりますが、中小派遣会社の営業マンの印象で代表的なものをご紹介します。

私の勤める派遣会社も、どちらかというと中小派遣会社なので、我が社にも当てはまるという自戒も込めています。

大半はスタッフさんやお客様からの評判・評価で語られていますので、同業他社から見た印象のみ記載します。

  • 上司と部下の関係は体育会的絶対的上下関係であることが多い
  • 営業成績の追い詰め方がキツイのか、残業時間など就業条件が悪いのか、離職率が高い
  • コンプライアンスや業界のトピックスに疎い。最近だと労働契約法や労働派遣法3年ルール
  • 登録スタッフの数が少ないからか、アルバイト系の求人広告を大量にだして、雑に人を集めて、雑に仕事をオファーし、「数撃てば当たる」の発想が強く、マッチングという発想が薄い
  • 総じて、営業担当がその人である理由がない、営業担当が変わっても、良くも悪くも影響がない
  • お客様に対しても、派遣スタッフに対してもCSという発想が薄く、人材供給力の強さに力点を置いているように見える

まとめ

以上の話をまとめると、派遣会社を選ぶポイントは次のようにまとめられそうです。

派遣スタッフとして派遣会社を選ぶときのポイント

  1. 自分の経験やスキル、希望をきちんとヒアリングして、マッチングした仕事をオファーしようという姿勢のある派遣会社を選ぶ
  2. マッチング精度が高まる可能性を考えて、案件数が多い派遣会社を選ぶ
  3. 就業開始後も、働く上で発生する諸問題を解決してくれるエージェント的関わりをしてくれる派遣会社を選ぶ
  4. 自分と営業担当の信頼関係や派遣先担当者と営業担当の信頼関係は長い付き合いで醸成されると仮定すると、安定したサポート(問題解決)を受けるために、ころころ営業担当が変わらない派遣会社を選ぶ
  5. 結果として、案件数が多く、社員教育がある程度しっかりしている大手派遣会社が選択肢にあがる

派遣先担当者として派遣会社を選ぶときのポイント

  1. 案件内容をしっかりヒアリングし、特に人物像について擦り合わせや提案があり、マッチング精度を高めようとする努力がみえる派遣会社を選ぶ
  2. マッチング精度が高まる可能性を考えて、登録スタッフ数が多い派遣会社を選ぶ
  3. 長期定着=業務習熟=費用対効果向上と仮定すると、就業開始後も、派遣スタッフと関わりを持ち、定着に力を入れる派遣会社を選ぶ
  4. 派遣スタッフと営業担当の信頼関係は長い付き合いで醸成されると仮定すると、定着率向上のためには、営業担当がころころ変わらない派遣会社を選ぶ
  5. 派遣会社の営業マンに必要なスキルが調整力だと仮定すると、社員教育のしっかりしている派遣会社を選ぶ
  6. 結果として、登録スタッフ数が多く、社員教育がある程度しっかりしている大手派遣会社が選択肢にあがる

以上のとおり、冷静に考えていくと、大手派遣会社を選ぶのが順当という結果になります。

現場感からすると、派遣会社の良し悪しは営業担当や人選担当によるのですが、派遣スタッフとして働く側、派遣先として発注する側からすると担当者を指定できないことがほとんどですので、平均的な質が高く、仕組み化されていて抜けが少ない大手派遣会社がベターな選択ということになるわけです。

全くもって夢のない話ですが、現実、中小派遣会社の廃業や倒産は多く、また大手派遣会社は次々にM&Aや事業譲渡を受けて規模のメリットにより生き残りを図っているというのが、派遣業界の近況になります。

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