【続編②】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】辞めたのに入館証をなかなか返さない派遣社員Kさんのクレーム対応

【続編②】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】辞めたのに入館証をなかなか返さない派遣社員Kさんのクレーム対応

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私の担当派遣社員としてT社で2週間前に就業介した30代男性の派遣社員Kさんですが、色々な経緯の中で派遣先のT社を契約途中で退職したのに、なぜか貸与されている入館証を返さないという状況が続き、派遣先からクレームがありました。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業担当が、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

 

対応経緯

派遣社員Kさんへの注意面談

「いや、特に多くはないんじゃないですか?常識の範囲内でしょ」

スタートから2週間の間に欠勤が5回、遅刻が4回という勤怠不良を、さも当然のいうように言ってのけたKさんの少しの驚きと苛立ちを覚えます。

しかしKさんのこのような発言を間に受けてはいけません。

派遣社員に限らずですが、世の中には色々な人がいて、色々な受け止めをするのです。

さて、Kさんはどのような受け止めをしたのでしょうか?

  • いい歳して他人に注意をされるのは気にくわない
  • 派遣会社は自分の働きで飯を食っているのに、勤怠を注意するなんて生意気だ
  • 3ヶ月の期間限定と派遣という不安定な雇用で働いているのだから、色々な都合で休んだり遅刻したりするのをいちいち注意されるのは心外だ

スタートから2週間の間に欠勤が5回、遅刻が4回と言う勤怠を、Kさんが本当に常識の範囲内だと考えているとも思えません。

おそらく上記のいずれか、もしくは複数の理由で反論としてそのように発言をしたのでしょう。

誰しも人が嫌がることを注意するのは気が引けますし、気の進まないものです。

しかし今回は派遣先の部長からも対応を求められていますし、スタート早々にしてこの勤怠は酷すぎます。

何事も最初が肝心、Kさんに臆すことなく、このタイミングできちんと注意をしなければ私とKさんの力関係が決まってしまいます。

そしてなにより今後も同じような勤怠不良が振り返された時に「なんで今回は注意して、あの時は注意しなかったんですか?」というような詭弁を弄されかねないのです。

「常識の範囲内?私はひどく非常識だと思いますよ。派遣先もそう受け止めています」

Kさんのふてぶてしい態度に多少苛立っていたこともあり、あまり言葉を選ばずにぶつけてみました。

「いや、常識の範囲内ですよ。前の職場でもそうしててなにも言われなかったし」

Kさんはすぐに反論してきます。

前の職場では許されていたというのが本当かどうかわかりませんが、どうやら彼の常識が普通の感覚と違うことだけは確認ができたのでした。

さぁ、ここからどうKさんに切り替えしましょうか?

重要なのは「相手の土俵に乗らないこと」なのです。

スタートから2週間の間に欠勤が5回、遅刻が4回という勤怠不良を常識に範囲内だと言うKさん、毎日当たり前に勤務時間通りに出勤してほしい私や派遣先。

「Kさん、ではそのKさんの言う常識は、私やT社では通用しません。今日から改めてもらえますか?」

「いや、常識なんて人それぞれですよ。働いた時間しか給料もらえないんですから誰も損してませんし」

半笑いで答えるKさん。

「いや、話を最後まで聞いてもらえますか?私の言う常識は当社とKさんの雇用契約通りに月曜日から金曜日まで、朝9時から17時半まで勤務をしてくださいということだけです」

「ここ2週間でいうと、10日間勤務しなければいけないところを半分の5日間しか勤務していないし、出勤した日も全て遅刻、結局就業初日しかまともに出勤していないということになるんですよ」

「この状況がそのまま続くなら、当社は派遣先から契約を守っていないと言われても反論できないし、当社もKさんに雇用契約を守っていないという話をしなければいけなくなるんです」

少し勢いよく言い過ぎたかなと思いつつ、Kさんの反応をうかがいます。

Kさんが憮然と押し黙ったまましばらく無言でいましたが、これまでよりも低いトーンで、少し姿勢を落とし、下から私を覗き込むようにして話してきます。

「それって脅しているつもりですか?訴えますよ?」

何を言っているのでしょう、この人は。

昭和のヤンキーのように下から睨みつけて威嚇をしているつもりのようです。

そんなことで私が怯むとでも思っているのでしょうか?

どうやらKさんは注意や指導をして改善を試みてくれるような人ではないようです。

勤怠不良に加え、このような態様では今後のT社での就業は危なっかしいものになりそうです。

今後のKさんとのトラブルを予見して、多少言い争いになっても私が一歩も引かない人間であることを理解してもらわなければいけません。

「なんのつもりで訴えるとおっしゃっているのかわかりませんが、訴えるというなら止めも勧めもしません」

「もし、訴えるとおっしゃっている対象が雇用契約通りに勤怠を改善せよという私の話であれば、裁判などで争うまでもないことです」

「今日Kさんとお会いした目的は、これまでの異常な勤怠を改善して、雇用契約通りに勤務をしてくださいという注意喚起です。明日からお願いしますね」

これ以上話し合いをしても意味がなさそうですから、結論だけを伝え、話を切り上げました。

Kさんはふてくされたように「はい、はい」と言って、帰り支度をしている私よりも先にさっさと席を立って行ってしまったのでした。

長くなりましたので、続きは続編とさせて頂きます。

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