【続編⑤】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】辞めたのに入館証をなかなか返さない派遣社員Kさんのクレーム対応

【続編⑤】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】辞めたのに入館証をなかなか返さない派遣社員Kさんのクレーム対応

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私の担当派遣社員としてT社で2週間前に就業介した30代男性の派遣社員Kさんですが、色々な経緯の中で派遣先のT社を契約途中で退職したのに、なぜか貸与されている入館証を返さないという状況が続き、派遣先からクレームがありました。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業担当が、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

対応経緯

派遣社員Kさんとの再度の面談

「引き続きT社で仕事を継続されたいなら、何らか改善の取り組みをしなければ継続は難しい状況ですよ」

売り言葉に買い言葉になってしまっていたKさんとのやりとり、私からの最後の歩み寄りとして、少し落ち着いたトーンで最後の歩み寄りを図ったのでした。

しばらく沈黙するKさん。

モゴモゴと口を開くと次のように話すのでした。

「わかりました。勤怠改善ですね。何をすればいいですか?」

思いのほか素直な反応に驚きつつ、Kさんに考えを伝えます。

  • 明日以降出勤で自宅を出るときに私にメールをすること
  • 明日以降も遅刻や欠勤が続くようであれば、都度注意面談を実施する
  • 勤怠が改善されないようであれば、来月末の契約満了をもって雇用契約の更新はしない

毎朝の出勤報告メールも、遅刻や欠勤をするたびに私から注意をされることもKさんからするととても気が重いことです。

徐々に伝えていく方法もありましたが、Kさんのようなタイプの人は、こちらが先に高めの要求を提示し、徐々に妥協点を図っていく方が良いと判断しました。

出勤報告メールにしても、注意面談にしても「私からは指示はしたがKさんが受け入れなかった」という落とし所でもいいと考えていたのです。

ところがKさんの反応は意外なものでした。

「わかりました。言われた通りにします」

話はスムーズに終わり、O部長にもそのように報告をして、T社を後にしたのでした。

翌日、派遣先O部長から再度のクレーム

翌朝、携帯を見るとKさんからメールが届いています。

「これから出勤します」

男性らしく、用件だけのメール。メールひとつでも性別や性格の差は面白いほど表現されます。

すぐに商談に入らなければならず、返信は後回しに。

商談に入り、話をしていると、私の携帯が振動しています。

商談相手の目を盗みながら携帯の画面を確認するとT社のO部長です。

留守番電話に切り替わると、また掛け直しているのか、改めて着信します。

O部長からの執拗な着信に、トラブルの予感しかしません。

商談に全く集中できないまま、なんとか話を終え、すぐにO部長に折り返します。

「Kさんが連絡なく出勤していない!!どうなってるんですか!?昨日は本人とうまく話せたって言ってたのに!!」

紳士な印象のO部長からするとずいぶん憤った様子の物言いですが無理もありません。

それにしてもKさんからは朝、出勤報告のメールが入っていたのにどういうことなのでしょうか?

「え・・・?出勤していないんですか?朝、Kからは出勤報告のメールがあったんですが・・・」

「え?朝、メールがあったの?じゃぁなんなんだろうか?」

O部長はKさんが出勤していないことに加えて、朝メールで出勤確認をしているはずの私から連絡がなかったことにも憤慨をしていたようでした。

O部長は少しトーンを変えて話します。

「そうですか・・・じゃぁあなたは約束を果たしてくれてたわけですね。すみません憤って」

「いえいえ、Kさんが無断欠勤をしている事実は変わりませんから、お詫びを頂くような状況ではありません」

「すぐにKに連絡をとってみます。このまま無断欠勤が続くようなことであれば、来月末までのご契約があるとかどうとかいう話以前の問題ですから。申し訳ありません」

私はそう言って一旦電話を切ったのでした。

派遣社員Kさんのメールを読み返してみる

さて、Kさんは朝私に出勤報告メールを送りながら、無断欠勤とはいったいどういうつもりなのでしょうか?

何度もKさんの携帯に電話をしますがすぐに留守番電話に切り替わってしまいます。

おそらく画面で着信を確認していて、すぐに留守番電話に切り替えているのでしょう。

どうしたものか・・・とりあえずもう一度Kさんからのメールを読み返してみましょう。

私はスマートフォンでメールを開きます。

「これから出勤します」

短い文面のKさんのメール。

よくよく確認すると、画面がスクロールできるようになっています。

これは文面が下にも続いていることを表しているのです。

メールを下にスクロールしていくと

「これから出勤します」

「やっぱり辞めます。もう行きません」

うぅぅぅぅん・・・私はT社に小学生を派遣してしまったのでしょうか?

いえ、ウチの息子だってもう少しまともです。

こんな馬鹿らしいことをどうやってO部長に報告しましょうか・・・

しかし少なくともKさんが退職の意思があり、メールという証拠として残る形で意思表示があったのでした。

こんな子供みたいな彼を引き止める理由もありません。

すぐに次のように返信しました。

「退職の御意思確認しました。本日をもって退職ということで間違いございませんでしょうか?つきましてはT社より貸与されている入館証その他の貸与物をご返却ください。紛失してはならないので郵送ではなく、手渡しでお願いいたします。もし私に直接お渡し頂くことがはばかられるようでしたら、別の者宛にご来社頂いても結構です」

いまさら馬鹿みたいに子供じみたKさんからのメールを非難したところで何も得られるものはありませんし、はっきり言って時間の無駄です。

ここは「終わったこと」として淡々と処理を進めていくのが吉なのです。

長くなりましたので、続きは続編とさせて頂きます。

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