【続編⑧】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】辞めたのに入館証をなかなか返さない派遣社員Kさんのクレーム対応

【続編⑧】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】辞めたのに入館証をなかなか返さない派遣社員Kさんのクレーム対応

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私の担当派遣社員としてT社で2週間前に就業介した30代男性の派遣社員Kさんですが、色々な経緯の中で派遣先のT社を契約途中で退職したのに、なぜか貸与されている入館証を返さないという状況が続き、派遣先からクレームがありました。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業担当が、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

対応経緯

「本日中に連絡がなければ自宅に伺うとともに、派遣登録時に頂いた緊急連絡先(肉親)に連絡します」

Kさんに何度かメールを送ったものの、夕方になっても全く返信はありません。

もちろん電話もなんどもしますが、すぐに留守番電話になってしまうのです。

これはいよいよ雲隠れの様相です。

当社としてはKさんからT社の入館証を回収できるまで追跡をやめることはできません。

結局は根気比べ、Kさんが根を上げるまでとことん追いかけます。

私がどれだけしつこいか、Kさんには身にしみてもらいましょう。

音信不通になった派遣社員の自宅訪問のノウハウとは?

最近はGoogleマップのお陰で、ずいぶん住所地を探しやすくなりました。昔は地図片手に目的の住所地までと取りつくのにずいぶん苦労をしたものです。

とはいえ、土地勘のない場所で目当ての派遣社員の自宅を探し当てるのは一苦労。

全く汎用性のない情報ですが、音信不通になった派遣社員に会うために自宅訪問をする際のノウハウをまとめてみます。

  • 女性の派遣社員の自宅を訪問する場合は2名セットが基本。できれば片方は女性であるのが望ましい
  • 男性一人で訪問した場合、のちのち「派遣会社の男性がいきなり自宅に乗り込んできて乱暴をされるかと思った」など思いもしない反撃をされる可能性も
  • 初回の訪問は住所地にたどりつくために日中に訪問するのが基本
  • 初回で本人に会えない場合に訪問する時間帯を変えてみる
  • 夜になってから訪問すると部屋の明かりで在宅しているかが確認できる
  • しれっと他の仕事で働き始めているケースもあり、早朝や帰宅時間帯(19時以降など)に訪問すると会える確率が上がる
  • 不在の場合はドアや窓などにメッセージカードを貼っておくのが効果的。
  • 名刺の裏に日付・時間とメッセージを書き、セロハンテープ持参
  • 不在や居留守が続いても、日付と時間が書かれたメッセージカードが複数枚貼られるようになると本人に心理的負担を与えられ、本人からの連絡を促せる
  • 業界内では長時間自宅近くで待ち伏せたり、近所の住民に聞き込みをしたりするという話も聞くが、警察や探偵でもあるまいし、住宅地で素人が不審な動きをしていると通報されるので、あまり目立たないようにした方が無難
  • またそういった極端で不審な対応をした事実が残ると、のちのち本人から揚げ足を取られ、こちらが不利になるケースも

まとめると「揚げ足を取られるような不審なことはせずに、コツコツと連絡が取れるまで通いつめ、足跡を残すことで、相手に『逃げられない』という不安を与え、本人からこちらに連絡を取らせる」ということになります。

好きでやっていることではありませんが、貸与物の回収に難航したり、突然無断欠勤が続いて音信不通になった派遣社員など、なんとか本人と連絡を取らなければならないという状況に立たされた中でノウハウとして固まってきたのでした。

派遣社員Kさんの自宅に訪問

Kさんの自宅は東京の下町エリア。住所には部屋番号はありません。

そうなれば親と同居ということになるのかもしれませんが、こちらも連絡のつかない緊急連絡先は地方の局番です。

となるとKさんは一軒家に一人で住んでいる?

ところがそうともいえないのです。

今まで私が経験した中で、住所が一軒家らしきものであったが実際に行ってみると違ったという事例がいくつかあります。

  • シェアハウスのケース
  • 間借りをしているケース

間借りとはアパートやマンションのように部屋が独立しておらず、普通の3LDKの一間だけを家賃を払って借りて住んでいるようなケースです。

この場合、住所に「〇〇方 ※〇〇に家主の姓」といった表記があり判断がつくのですが、派遣登録の際にきちんと記入をしてくれなかったということも多いのです。

Googleマップで事前に確認をするに、込み入った住宅地であったためセオリー通り、日中に訪問したのでした。

ぐるぐると路地を迷いに迷って、なんとかそれらしき建物にたどり着きます。

二階建ての少し大きめの一軒家。

どうやら一階は工場(こうじょう ではなく こうば という読み方が適切な規模)、二階は住宅らしき作りです。

一階の工場の入り口は「カラカラ」と横に開けるような引き戸ですが、人の気配はなく、明かりもありません。

工場であれば引き戸のガラス面に会社名くらい書いてありそうなものですが、廃業したのか会社名らしき痕跡はありますが、かすれて見えません。

そうなると二階の住宅の方に行ってみましょう。

しばらく入り口を探しますが、どうにも二階に上がる階段が見当たりません。

もしかして中に入らないと二階に上がれないようになっているのでしょうか?

しばらくウロウロと辺りを見回していると、近所の方らしき老人から声をかけられたのでした。

「もしもし、どうしたんですか?」

長くなりましたので、続きは続編とさせて頂きます。

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