【続編⑧】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】「派遣先の社員から脅迫された!」と損害賠償を請求してくる派遣社員Jさんのクレーム対応

【続編⑧】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】「派遣先の社員から脅迫された!」と損害賠償を請求してくる派遣社員Jさんのクレーム対応

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私の担当派遣社員としてD社で就業スタートしたばかりの40代女性の派遣社員Jさんから、「派遣先の社員から脅迫された!」という訴えとともに、派遣先と当社を相手取って損害賠償を請求するというトラブルがありました。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業担当が、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

 

対応経緯

派遣社員Jさんを裏で操っているのは・・・

派遣先D社や当社を訴えるのはJさんの自由ですが、「D社は働けるような環境ではない」と主張し、D社での就業継続をしないことを断言したからには貸与されている入館証は返却をしてもらわなければいけません。

「借りたものは返す」当たり前のことです。

「この件の解決がされていないからです!」とJさんは主張しますが、彼女の言う「この件」であるD社への損害賠償や当社への休業補償は、今後の話し合いや場合によっては訴訟によって解決されるものであって、貸与されている入館証の返却とは全く関係のないことです。

当たり前の理屈で抗議をしたところ、自身をなくしたJさんは「ちょっと相談をしたい人がいるので電話をさせてください」と漏らしたのでした。

これでJさんが計画的に今回の騒ぎを起こしたことがほぼ確定しました。

私の経験の中でも何度か遭遇している「派遣ゴロ」といった類の人間なのでしょう。

派遣先や派遣会社を相手取ってなんらかの理由をつけて金品を要求する輩ということですが、この手の人間には職歴に特徴があります。

  • 派遣の職歴が多く、短い期間で派遣先を転々としていること
  • 派遣先ごとに派遣会社が違うこと
  • それぞれの退職理由がはっきりしない、もしくはコメントしないこと
  • 職につきやすい大量募集の派遣先の職歴が多いこと
  • 職歴について深くヒアリングをすると、それぞれの就業期間や業務内容などがあやふやなこと

つまり、入りやすい派遣先に、その度派遣会社を変えて就業を開始し、短い期間で騒ぎを起こして労務トラブル化し、示談と称してなんらかの金品を得るということです。

あまりに細かい職歴ですと、さすがに怪しまれるため、職歴を偽っているケースが散見されるのも特徴です。

そしてそれぞれの派遣先で同じような属性の人間と徒党を組み、グループ化しているようなケースもあります。

対応が稚拙な派遣会社や派遣先を見つけると、ターゲットとして、次々とメンバーを送り込んでくるといったヤクザまがいの行為も見られるのです。

「ちょっと相談をしたい人がいるので電話をさせてください」というJさんは席を立ち、喫茶店の外で電話をしているようでした。

タチの悪い人物に関わってしまいましたが、実はそれほど心配はしていません。

もう一つ彼彼女達の特徴があるのです。

「時間ばかりかかって実入りが少なそうな相手からは手を引く」ということです。

私が把握する限り、派遣先D社にも当社にも目立った非はありません。

それどころか、これまでのJさんとのやり取りの中では、クレームトラブル対応の基本である「対応記録を積み重ねること」を徹底してきました。

その中ではJさんの落ち度たる事象がいくつもあるのです。

Jさんがお仲間と話をしているうちに、それらを情報としてまとめておきましょう。

  • 職場である会議室や、喫茶店で業務として行なっている面談の最中に突然大きな声で威嚇的に発言をすることをやめるよう複数回にわたって注意をしたが改善が見られなかった
  • 「脅迫」「弱い者いじめ」「人権侵害」などの過激な単語を根拠もなくぶつけてくるような言動
  • 自らの権利や被害は強硬に主張しながら、反面、D社のF社員に対して職場内で発した「脅迫」という発言を事実誤認と認めながら、非を認めず、謝罪をしない態様
  • D社を「働けるような環境ではない」として就業継続をしない意思表示をしたにもかかわらず、就業をすることを前提に貸与された入館証を頑なに返却しないこと
  • 根拠もなく営業担当である私を「無能」と侮辱した発言

だいたいこんなところでしょうか・・・

たかだか数時間の面談で色々と対応記録が積み重ねられました。

これだけ材料があれば、あとは徹底的に戦うのみです。

席に戻った派遣社員Jさんは・・・

席に戻ってきたJさんは開口一番言いました。

「やっぱり入館証は返せません。問題が解決したら返却します。」

何を相談したのかわかりませんが、返さないということは勝手です。では私も勝手にさせて頂きましょう。

「わかりました。Jさんがそう判断されるのであれば構いませんが、私は派遣先と相談の上、警察に相談をさせて頂きます」

えっ?という顔をするJさん。

「っっっなんで警察なんですか!!」

今日一番の大声で抗議してくるJさん。

「Jさん、何度もお願いをしていますが、その大きな声をやめてもらえますか?怖いです」

「あなたがおかしなことを言うからです!!」

「そうですか?別におかしくないですよ。警察に相談するなんて。知っている警察の方もいるので、割と気軽に相談ができます」

わなわなと震えながら、唇を噛みしめるJさん。

「ちょっともう一度電話をしてきます!!」

私は席を立とうとするJさんを言葉で制しました。

「では、私は帰りますので。ごゆっくり電話をされてください」

長くなりましたので、続きは続編とさせて頂きます。

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