【続編⑩】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】まさに「虎の威を借る狐」、秘書の立場を悪用して正社員にパワハラする派遣社員Yさんのクレーム対応

【続編⑩】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】まさに「虎の威を借る狐」、秘書の立場を悪用して正社員にパワハラする派遣社員Yさんのクレーム対応

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私の担当派遣社員としてK社で秘書として半年ほど働いてくれている40代女性の派遣社員Yさんですが、派遣先から「秘書という立場を悪用して部内で好き放題やっている」というクレームがありました。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業担当が、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

 

対応経緯

派遣先S課長と再度の打ち合わせ

「Yさんの業務態度や社員への振る舞いについて気になっていて、少し相談の時間が欲しい」というS課長からの連絡から始まったこの一件ですが、Yさんには注意するべきは注意し、Yさんなりの見解も得て、大体の解決の段取りが整いました。

あとはS課長と最後の認識合わせをして完了といったところでしょう。

最近通い詰めているK社を再度訪れ、S課長と打ち合わせの機会を設けます。

まずはS課長にYさんとの注意面談の経緯と結論を伝えます。

  • 社員二人への言動については、Yとしてプロ意識を持ってB常務の秘書業務を行う中で彼らのミスや仕事への取り組みように見過ごせないと感じる部分があってのことであると判明した
  • 彼女にしてみれば良かれと思っての言動というところもあり、頭ごなしに注意をしたとなると「派遣だから・・・」といったポイントをずらしたモチベーションの低下も懸念されるため、彼女の業務評価やプライドに配慮した接し方をしている
  • Yの主張に納得できる部分もあったが、互いに主張は食い違うものであるし、Yに彼らの育成をする根拠も必要もないので、今後は不用意に直接の注意をしたりせず、S課長に進言をするというかたちを提案した
  • また今回の注意は「どちらが正しいかどうかは関係なく、派遣よりも正社員を大事にする」という受け止めは避けられないため、私からS課長に対して「Yも部下の一人なのだから部下として尊重をしてほしい」と進言をすることを約束している

S課長からは「Yさんが派遣だからどうこうという話ではないよ」という少し的の外れた反論はありましたが、次のように切り返しました。

「課長、おっしゃりたいことはわかりますが、今回の注意面談のポイントはYがお二人の社員に強い言動をするのを止めることと、注意をした後のモチベーション維持ですから」

「本人の受け止めすらも認めないような話の運びにしてしまうと反発しか生みませんから、このような解決にさせてもらいました」

だいたいYさんは本業であるB常務の秘書業務は立派に果たしているのです。

そして若手社員への強い言動のきっかけは当の本人たち、そして責任者であるS課長の育成責任です。

障害者であることに配慮は必要ですが、それであればS課長が周りに影響を及ぼさない業務の組み立てをすれば良かった話です。

繰り返しになりますが派遣会社の営業担当は派遣先と派遣社員の板挟みになりがちな立場です。

S課長が暗に不満を表明している「Yさんの言う派遣だから不利な扱いをされるんだなどという発想は許さない」とか「派遣なのに私の部下として尊重しろとは偉そうだ」と言った考えを受け入れてしまうと先々大きな足かせになってしまいます。

とても例えが悪いのですが、犬のしつけと同じで、その場で都度都度こちらの考えを表明し、反論すべきは反論し、今後の問題解決をスムーズにするために両者の考えや受け止めを現実に則したものに修正をしていかなればなりません。

多少不満そうながらも実利を考え、S課長は私の話に納得してくれたようでした。

S課長からすれば、若手社員二名の問題が片付いたとしても、Yさんが大きくモチベーションを落としたり、辞められてしまったりしてはB常務からの評価を落とすことになるからです。

さて、これで当座の問題は解決しました。これで落ち着いてくれるといいのですが・・・

2週間後に派遣先S課長から届いたメール

いったんの問題解決から2週間後、S課長から不穏なメールが届きました。

「Yさんが秘書という立場を悪用して部内で好き放題やっているのでどうにかしてほしい」

K社という大企業と言っていい会社の課長職にしては幼い拙い文面ではありますが、よっぽど腹に据えかねるような事態が起こっているのかもしれません。

Yさんには先日のやり取りから1週間経った頃にメールで様子をうかがったのですが、あまり変わりがあったようには感じませんでした。

これまでの経緯踏まえての再度のトラブルのようですから、なかり深刻化をしている可能性があります。

一応上司にメールを転送し、大きなトラブルの前振りをし、S課長に事情を聞くためのアポを取ったのでした。

当日、K社に向かい受付でS課長と落ち合うと、いつになく難しい表情をしています。

「頂いたメールなのですが、秘書という立場を悪用して部内で好き放題とはいったいどんなことがあったのでしょうか?」

話好きなS課長が珍しくしばらく沈黙をした後に重々しく口を開きます。

「正直、Yさんには今日で辞めて欲しいくらいですよ。なんとかなりませんか!?」

さて、いったい何があったのでしょうか?

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