【続編11】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】やたらに正義を振りかざす派遣社員Gさんのクレーム対応

【続編11】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】やたらに正義を振りかざす派遣社員Gさんのクレーム対応

←前編①   ←前編②   ←前編③

←前編④   ←前編⑤   ←前編⑥

←前編⑦   ←前編⑧   ←前編⑨

←前編⑩  →続編12  →続編13

私の担当派遣社員としてK社で半年程度働いてくれている40代男性の派遣社員Gさんですが、「仕事の指示の仕方やオペレーション、職場の同僚との人間関係など、とにかく自分なりの正義を振りかざし、その度に仕事が止まってしまい困っている」という派遣先からクレームがありました。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業担当が、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

 

対応経緯

ついに派遣社員Gさんの本音がでる

なかば売り言葉に買い言葉の口論の末に、Gさんは「あなたの上司から今日中に私に電話をくれるよう言っておいてください!!」と言い放つのでした。

私に非があれば拒むことはありませんが、今回のケースでは思い通りにならない私に苛立ったGさんが、派遣先に対して私へのあらぬ悪評をもとに「派遣会社を変えさせてほしい」と直談判したり、私から言いくるめられそうになった途端に「上司から連絡をさせろ」と言い始めるなど、全く誠意を感じません。

私はあえて少し間を空けてから言葉を返すのでした。

「なんでですか?なぜ私の上司からGさんに電話をしなければいけないんですか?」

Gさんは呆気に取られた様子です。

派遣での仕事に限らず、きっといままで気に入らないことがあれば相手が困る言い方をして譲歩を引き出していたのでしょう。

「私は間違ったことを言った覚えはありませんよ」

「Gさんとのお話は、逐一上司とも共有していますから、上司と話そうが私と話そうが同じことです」

「それでも私の上司とお話をしたいということでしたら、それは自由ですから、ご自身で私の名刺の固定電話の番号にお電話されたらいかがですか?」

挑発とも思える私からの言葉に、Gさんは見る見る冷静さを失っていきます。

少し斜に構えて、冷静を装って、自分の知見の範囲で無理なく生き、必死に努力をしている人を少し見下したような態度。

思い通りにいかない私に、徐々にGさんのキャラクターが崩壊していきます。

「なんなんだ!あんたは一体!」

「あんたとじゃ話にならないから上司と話をしたいって言ってるんだ!」

顔を真っ赤にして怒鳴り声をあげるGさん。

「ですから、ご自身で連絡をされたらいいじゃないですか」

私はできるだけ冷静を装って答えます。

「あんたから上司に言って私に連絡をさせろっていってるんですよ!」

Gさんの怒声はやみません。

「ですから、私から上司に話す必要はないと思っているんですよ」

「それに私はGさんから大声で『あんた』呼ばわりされる覚えはないですよ。怖いので大声を出すのはやめてください」

このまま子供の喧嘩のような言い合いをしていても仕方ありませんが、Gさんが感情的に大声で威嚇をしてきたことに対して少し釘を刺しておきましょう。

「怖いので大声を出すのはやめてください」と注意に加えて同じことをしないで欲しいというお願いをしたことで、次に大声を出してきた時に「先程お願いしましたが、恐怖を感じるので大声を出すのはやめてください」と注意をすることができます。

次々と理屈をつけて自分の優位を保とうとするGさんのような手合いには、その都度カウンタートークを返すとともに、こちらが競り負けないための布石を打っておく必要があるのです。

「なんで派遣会社の営業如きにそんな偉そうなことを言われなきゃいけないんだ!馬鹿にしてるのか!!」

「あなたみたいな誠意のない営業がいる派遣会社なんかで仕事はできない!派遣先に言って派遣会社を変えてやる!」

ついにGさんの本音がでました。結局は見下したいと思っていた相手にやり込められて不満なだけなのです。

そして感情的になった時点でGさんの負けは決まっています。

「Gさん、今のお話でいくつもお伝えしたいことがあるんですが」

「まず大声で話さないでくださいとお願いしましたよね?恐怖を感じます。改めてお願いします。大声で話すのはやめてください」

「あと、『派遣会社の営業如き』とおっしゃいましたね?私の職業を侮辱するのはやめてください、今すぐ謝罪してもらえますか?」

私からの投げかけに、Gさんは苦虫を噛み潰したような表情で答えます。

「・・・侮辱をしたつもりはありませんよ。自分の考えを伝えただけです」

「そうですか。Gさんは侮辱をした相手が悲しい思いをしても謝罪をしない誠意のない方だと受け止めればよろしいですかね?」

私を「誠意のない営業」と罵ったセリフの揚げ足をとった切り返しにGさんの表情はますます険しくなります。

「あと、『派遣先に言って派遣会社を変えてやる』という話ですが、これはどう受け止めたらいいのでしょうか?おっしゃる意味がよく分からなくて・・・」

Gさんは「頭の悪い奴だ」とでも言いたげに返事をします。

「あなたの営業として誠意のない態度を派遣先に伝えて、私の所属を別の派遣会社に移した上でK社で就業を続けるってことですよ」

H課長の話では「違う派遣会社になるなら契約はできないと答えておいた」ということでしたが、Gさんには何か勝算があるのでしょうか?それとも単に自分の優位を示したい?

いずれにしても、ここまで話の通じないGさんに当社の派遣社員としてK社で就業を継続してもらうことは考えられません。

「そうですか、Gさん、それは当社をお辞めになるという理解でよろしいですか?」

←前編①   ←前編②   ←前編③

←前編④   ←前編⑤   ←前編⑥

←前編⑦   ←前編⑧   ←前編⑨

←前編⑩  →続編12  →続編13