【続編12】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】部長のお気に入り派遣社員Bさんのクレーム対応

【続編12】【派遣会社営業担当のクレー対応報告】部長のお気に入り派遣社員Bさんのクレーム対応

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私の担当派遣社員としてA社に入社した30代女性の派遣社員Bさんですが、その仕事への取り組み方や業務態度について派遣先の現場担当者からクレームがありました。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業担当が、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

 

対応経緯

派遣先D課長からの呼び出し

様々なリスクを考えて、就業部署が変わるタイミングで当社にとっての「ババ抜きのババ」であるBさんを他の派遣会社に引き渡す作戦を立て、A社のキーマンであるC部長の機嫌を損ねることなく、それどころか更なる信頼と新たな発注というおまけ付きで成功を遂げたのでした。

「あとは時間が解決する・・・」

そんなふうに油断をしていたところにD課長からの着信があったのでした。

「Bの件聞いてるか?」

まさか・・・つい1時間前にC部長との打ち合わせを終えたばかりです。D課長には報告をしなければいけなぁと思いつつも、さすがに打ち合わせ直後に話が進み出すとは思いませんでした。

「あ、えぇ、ついさっきC部長と話を終えました・・・」

D課長にとってBさんは煩わしい存在だったはずですから、彼女がC部長の配下に移ること自体に異論を唱えるとは思いません。

しかしわざわざ私に連絡をしてくるくらいですから何らか不満はあるのでしょう。

「すみません、先ほど打ち合わせを終えたばかりで、すぐにD課長にご報告をするところまで発想が及びませんでした」

私はお詫びをしつつもD課長の反応を探ります。

「ちょっと、こっちに戻ってきてもらうことってできるか?」

またA社にとんぼ返りとは気が進みませんが、ちょうど近所の喫茶店で事務仕事をしていたこともあり、戻るのにはそれほど時間もかかりません。

気の重い仕事は先に済ませてしまうに限ります。

「わかりました。すぐにそちらに向かいます」

意図の読めない質問を投げかけてくるD課長

「悪いね、行って帰ってになってしまって」

意外にも冷静なD課長。Bさんが社内で職場を変えることについてはC部長主導のA社内の話ですから私が怒られるいわれもないのですが、理屈に関係なく怒りをぶつけてくるイメージが強く、どうしてもビクビクしてしまいます。

そんな私の内面を気取られないよう、平然とした態度を装います。

「それで、Bの件ということなんですが・・・D課長はどこまでご存知で、どこからご報告を差し上げたらよろしいでしょうか?」

相変わらず偉そうに腕口をしつつも表情は落ち着いた様子です。足元に目線を落としたままで私に語りかけます。

「いや、たぶんあんたと打ち合わせが終わったすぐ後にC部長の直属の部下の課長から声をかけられてさ・・・」

「Bを自分のところに移すって話は聞いてるんだ・・・」

彼らしくない奥歯にものの詰まったような話ぶりです。一体なにが言いたいのでしょうか?

「正直Bがいつうちの部署からいなくなろうが全く影響はないんだけどね・・・」

「今回の異動の理由はC部長がBとの不倫関係を認めたってことなのかな?」

やはりなにが言いたいのかわかりません。

「・・・いぇ、さすがにC部長がBとの不倫関係を認めるといったようなことはありませんでしたよ・・・」

D課長の質問の意図を読むことができないため、地雷を踏まないようにおずおずと返事をします。

「そうか・・・いやウチの社員から、C部長とBが二人で会議室に入って長いこと出てこなかったって聞いてさ」

「そのあと、その会議室にあんたが入って行ったって聞いたからさ。何かあったのかと思ってね」

人材派遣というサービスは「派遣社員の労働力」を必要とする職場であれば、どんな会社のどんな部署でもお客様になり得ます。

A社では人材派遣の発注の取りまとめをC部長の部署で行っておるものの、派遣社員の就業が開始してしまえば各現場の担当者とのやり取りとなり、営業担当にとってはC部長もお客様、指揮命令者で契約継続の可否を判断する各課の課長もお客様ということになります。

つまりは全方向に対して「いい顔」をする必要があるのです。

さて、C部長とBさんが二人で会議室にこもっていたというこの話、果たしてD課長にペラペラと話してしまっていいものでしょうか。

「・・・C部長とBが会議室に長時間こもっていたかどうかはわからないのですが、先日C部長・B・私の三者で打ち合わせをしました」

「その結果はD課長もご存知のお話でして、BをC部長の配下に移すというお話でした」

「議論というよりは結論を告げられた感じでしたので、契約上でできることとできないことをお伝えしたのと、D課長へご迷惑をおかけすることはないのだろうかという懸念をお伝えしました」

私の勘違いなのかもしれませんが、D課長の問いかけのニュアンスから、C部長への悪意を感じるのです。

C部長もD課長も私にとってはお客様、どちらとも正面切ってモメるわけにはいきません。

私の返答が気に食わない様子のD課長。さて、どのように彼の質問を切り抜けましょうか?

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