【続編②】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】仕事ができすぎる派遣社員Tさんが気に食わない派遣先担当者B課長からのクレーム対応

【続編②】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】仕事ができすぎる派遣社員Tさんが気に食わない派遣先担当者B課長からのクレーム対応

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私の担当派遣社員としてD社で就業を開始した30代女性の派遣社員Tさんは、非常に優秀で前向きかつ自発的に仕事に取り組み、就業開始早々ながら業務改善や業務効率化では社員以上の成果をあげる人物。

本来であれば派遣先からその働きへの評価や称賛があって然るべきですが、指揮命令者であるB課長はなぜか正しく評価をしてくれず、関係は悪くなるばかりです。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業担当が、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

 

対応経緯

派遣社員Tさんとのフォロー面談

「一生懸命仕事を頑張っているのに、B課長に評価してもらえないばかりか、良く思われていないように感じる」

育児との両立のためにD社で初めて派遣社員として仕事をし始めたTさん。もしかしたら正社員マインドのままで派遣社員として仕事に取り組んでいることによって、せっかくの頑張りが正しく評価されていないのかもしれません。

「Tさん、仕事中にお時間を頂いてすみません」

「D社での仕事が始まって3ヶ月くらい経ちましたけど、仕事と育児の両立はどうですか?ご苦労されていると思うんですが」

小さいお子さんを育てながら働いてくれている派遣社員との面談の際には必ずこのセリフから入るようにしています。

お子さんの体調次第で急に休まなければいけない子育て中のママさんはいつも後ろめたい思いをしながら働いてくれています。

Tさんも1歳のお子さんを保育園に預けながら仕事をしてくれていますが、派遣社員の就業をサポートする営業担当として、お子さんの健康状況や、時間に追われながら仕事をしてくれている派遣社員が仕事と家庭を両立できているかを把握しておく必要があるのです。

勤怠が悪くなるなど、状況によっては先だって派遣先担当者に「こういう状況なので、しばらく様子を見てほしい」といったフォローを入れたり、両者の合意の上で勤務時間を短縮したりといった調整も行います。

これまで雇用に関しては不遇だった子育て中のママさんですが、昨今の人手不足を受けて「眠れる優秀な労働力」である子育て中のママさんに歩み寄った職場環境を提供してくれる派遣先もずいぶん増えました。

残業OK、休日出勤問題なし、全国転勤もOKなどというなんのハンデもない労働者は自分でいくらでも職が探せる時代です。

何かしらの条件があって、職探しや安定した就業の継続にサポートが必要な労働者にできるだけ良い職と職場環境を提供する、それが我々派遣会社の存在意義なのです。

さて、少し話が脇道にそれました。

「この前お電話でお話をしたときに、『一生懸命頑張っているのにB課長から良く思われていないように感じる』とおっしゃっていましたが、その後も同じような状況ですか?少し心配でお伺いしたんですが・・・」

お子さんの話をしていた時にはにこやかだったTさんの表情が一点曇ります。

「・・・いぇ、その後も変わりがないんですよ。日に日に邪険に扱われるようになって・・・」

「そうですか・・・なにか思い当たることはないんですもんね?」

私からの質問にTさんは少し思いを巡らせた様子でしたが、思い直したように口を開きます。

「特に思い当たることはないです」

「1ヶ月前にお伺いした時に、たしかTさんの発案でそれぞれのメンバーが行っていたExcel集計の業務にマクロを組んで自動化した上に、最終的な集計も全部自動的にできるようになったっておっしゃってましたよね?」

「はい、そうです。ExcelというかOA全般は得意なので、ずいぶん業務効率は上がったと思います」

「子供を産む前に勤めてた会社でもずいぶん業務改善や業務効率化をして社長賞ももらったことあるんですよ!まぁ100人くらいの中小企業ですけどね」

嬉しそうにTさんは話します。

1ヶ月前といえば、まだ入社2ヶ月目ということになります。おそらくTさんは仕事を覚えつつも、常に何かしら改善や効率化ができないか考えながら取り組んでいるようです。

それ自体はとても素晴らしいことで、文句のつけどころがありません。

しかし、私は過去似たような経験をしたことがあるのです。

とある派遣先の請求処理を専門に行う担当部署に、相当なExcel使いの当社の派遣社員が就業を開始したのでした。Tさんのように仕事を覚えながらも、常に何かしら改善や効率化ができないか考えているようなタイプの方でした。

Excelだけでなく各種のアプリケーションも高度に使いこなし、自動化や効率化を積み重ねた結果、半年後にはその担当部署がなくなりました。

自動化を重ねた結果、取りまとめをしていた派遣先の社員一人で人手が間に合うようになってしまったのです。

結果、当の派遣社員はもちろん、他の派遣会社の派遣社員3名が雇い止めになることに。

その担当部署が非効率な仕事をしていたといえばそれまでですが、自動化によって担当部署がなくなるかもと雲行きが怪しくなった後には、彼女はずいぶん周りから陰口を叩かれていたものです。

何が正しいか判断するのは私の役目ではありませんが、やり過ぎは本人も、周りの面々も不幸にするということでしょうか。

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