【続編⑥】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】仕事ができすぎる派遣社員Tさんが気に食わない派遣先担当者B課長からのクレーム対応

【続編⑥】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】仕事ができすぎる派遣社員Tさんが気に食わない派遣先担当者B課長からのクレーム対応

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私の担当派遣社員としてD社で就業を開始した30代女性の派遣社員Tさんは、非常に優秀で前向きかつ自発的に仕事に取り組み、就業開始早々ながら業務改善や業務効率化では社員以上の成果をあげる人物。

本来であれば派遣先からその働きへの評価や称賛があって然るべきですが、指揮命令者であるB課長はなぜか正しく評価をしてくれず、関係は悪くなるばかりです。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業担当が、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

 

対応経緯

同じ部署で就業する当社派遣社員からのヒアリング

Tさんも所属するD社本社営業部の営業事務処理を行う10名程度の事務専門の担当部署。

その中で10年近く就業を続けてくれているFさんにTさんのことを相談すると、次から次にTさんに対する悪評が出てくるのでした。

「悪い人ではないんだけど、なんというか突っ走っちゃう性格なのかしらねぇ・・・」

「1ヶ月くらい前だったかしら、B課長も含めた部署全員である仕事の進め方で打ち合わせをしてたの」

「結構な物量で、人手をかけて処理するような仕事なんだけど、前にも経験をしていたから大体こういう段取りで、こういん時間や人員の割り振りをするよという周知に近い打ち合わせだったんだけど・・・」

「そこで突然Tさんが手を挙げてね。『その仕事はExcelのま○×△の機能を使えばもっと効率的に作業できます!』って言い始めて・・・」

「それはそうなのかもしれないけど、B課長は来年で役職定年で、そのままこの部署に残って定年まで仕事をしていくって立場だから、もうあんまりやる気がないのかしらね・・・」

「Tさんの意見に『まぁ、そういう意見もあるだろうけど、とりあえずすぐに作業にかからなければいけないから、今まで通りやろう』って言ったの・・・」

「もしかしたらTさんはB課長のそういうやる気のなさにイライラしていたのかしら、『そんな非効率なことやるなんておかしいです。すぐにやらなければいけないなら、私が今日中に段取りを企画するのでやらせてください!』って結構強い調子で反論したの」

「B課長は昔堅気の人だからさぁ。新入りの派遣社員にみんなの前で反論されて、恥をかかされたって感じたみたい、『今まで通りでいいって言ったでしょ。それにTさんが仕事の仕方を企画するなんて頼んでもいないし』って言い返したの。それからは売り言葉に買い言葉で、折り合いもつかないまま打ち合わせが終わったってわけ」

Tさんは私にそんな一幕があったことを少しも話してくれませんでしたが、なかなかに白熱したやりとりがあったようです。

B課長がもともとTさんに悪感情を抱いていたのか、この件をきっかけにかは分かりませんが、いずれにしてもB課長からすれば良い印象など持ちようがありません。

それにしても少々やりづらい問題解決です。

Fさんの話を聞く限り、Tさんはより良い仕事をしようとして突っ走ってしまっているのであって、そこには怠慢や悪意はありません。

かたやB課長の言い分も分からなくはありません。

D社では課長職の役職定年が55歳。その後はシニア社員として定年の60歳まで会社に残ることになります。

大半のシニア社員は、管理職の権限をなくした上で一社員として元いた部署でそのまま同じ仕事をすることになります。

つまり今現在課長職であるB課長が決めたことは近い将来、自分の仕事として降りかかってくるということです。

入ってきたばかりの一派遣社員が言う、自分には見当もつかない業務効率化を鵜呑みにして、仕事のやり方を180度変えられてしまってはたまったものではないと言うことでしょう。

のちのちその後始末をするのは役職定年後の自分。であれば今まで通り、自分の見知ったやり方のままにしておく方が無難と言うものです。

「Fさん、状況がよく分かりました。Fさんに話を聞いておいてホントに良かったです」

Fさんは少しニヤニヤしながら話します。

「そうでしょう。なにも知らないままTさんの話だけ間に受けてB課長と話してたら返り討ちに合ってたわね」

「Fさん、B課長がTさんに良い印象を持ちようがないと言うのはとてもよく分かったんですが。周りの派遣社員皆さんはTさんに対してどういう受け止めなんですか?」

Fさんは「うぅぅん」と小さく唸りながら言葉を選んで答えます。

「まぁ人それぞれだけど、ウチは割と派遣社員の年齢層高いし、お子さんを育てながらだったり、介護しながらだったり、割り切って仕事をしている人が多いのよね・・・」

「だから大半の意見は『余計なことをしてくれるな』じゃないかなぁ」

なるほど、よく分かりました。

Tさん本人からの情報、Fさん含めた職場のメンバーからの情報が揃ったところで、最後にB課長との打ち合わせに移りましょう。

落とし所をどこにするか?B課長との打ち合わせでは、この点を念頭に置きながら望まなけれなりません。

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