【続編②】【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】自分の主張を通すために、派遣先でわめき散らす派遣スタッフJさんのクレーム対応②

【続編②】【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】自分の主張を通すために、派遣先でわめき散らす派遣スタッフJさんのクレーム対応②

【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】自分の主張を通すために、派遣先でわめき散らす派遣スタッフJさんのクレーム対応①でお伝えしたJさんが派遣先の職場内で騒ぎ立てひと騒動になった件ですが、結局私とJさんの2人で職場近くの喫茶店で話し合いをすることになりました。

前回までの経緯

●Jさんは、学習塾の開業を目指し、生活費と独立資金を得るために、週末は塾講師の仕事をしつつ、平日5日間はA社でデータ入力の仕事をすると言うことで就業を開始をした。

●就業開始から3週間、必ず水曜日に欠勤をするので注意をしたが改善されず、結局5週連続、水曜日を欠勤。その度に理由は言ってくるが、なにか根本的な原因があるであろうと思い、Jさんと再度の面談を試みた

●派遣先の職場で話し合いを始めるも、Jさんは質問には答えず、一方的に自分の意見を大声で騒ぎ立て、大きな騒ぎになった

●私がJさんに「いくらお客様先で騒いでも、私が言いなりになることはない」と注意すると冷静になり、場所を変えて2人で話し合うことに

本日2回目、喫茶店でJさんと話し合い

場所を喫茶店に移し、Jさんと2人で話し合いをしました。

お互い言った言わないの話にならないように、私から会話を録音する事を提案し、Jさんの必要があれば録音データをお渡しする事を条件に録音をしながらの話し合いとなりました。

私からJさんに伝えたのは次の通りです。

  • 就業開始から5週連続で水曜日を欠勤しているのは何故なのか?なにか事情があるのか?塾講師の仕事と関係があるのか?
  • 先程、Jさんが職場で大声を出したことでずいぶん悪目立ちをしてしまった。お客様はJさんが私、もしくは仕事に対してなんらか不満があると感じただろうし、Jさんが何かしらの不満があった時にああいった態度を取る方だと理解したと思う
  • 私は今のJさんとの話し合いが終わった後に、お客様に対して先程の騒ぎが何故起こり、今後どうなるのかについて説明しなければならない
  • 今の状況は、今後JさんがA社でお仕事を続けるにあたって、とてもやりづらい状況だと思うが、ご自身としてどう思うか?

Jさんは先程とは打って変わって、落ち着いた調子で次のように答えました。

  • 毎週水曜日に休んでいるのは、週末に仕事をしている塾側からどうしてもと頼まれたから。断ると仕事を減らせれる気配を感じて受けざるを得なかった。これからもしばらくは水曜日に勤務せざるを得ない。もし水曜日に勤務ができないことが理由でクビになったら、あなたは責任を取ってくれるのか?
  • 先程の騒ぎは反省しているが、そちらが欠勤の連絡をすれば良いと言ったので、その通りにしたのに非難するような事を言うので腹が立っただけ、いわば(欠勤の連絡さえすれば良いと言った)約束を守っていないあなたのせいだ
  • A社にはいづらくなったかもしれないが、生活もあるので働き続けるつもりだ

落ち着いた口調であっても勝手な言い分は変わらないJさんですが、深く考えずに5週連続で水曜日を休んだのは、塾講師の仕事が理由であると認めたことは迂闊でした。

水曜日を休ませないことで、塾をクビになったらそちらに責任をとさせるぞ!という主張で私を論破できると思ったようです。

勝ち誇ったような顔をしているJさんに次のように伝えました。

  • 毎週水曜に休んでいたこと、今後も休むと言うことは受け入れられない。
  • のちのちは水曜日も出勤するように調整するつもりなのかもしれないが、派遣はあくまで有期雇用であり、平日週5日間勤務でいつからいつまでと結ばれている雇用契約期間の中で、別の仕事が理由で雇用契約上の就業日が守られていないのであれば、その雇用契約は成立していないと考えている
  • すでに5週連続で水曜日を別の仕事が理由で欠勤しており、その後も改善の弁もないと言うことであれば、「自分は雇用契約を守っていなかったし、これからも守らない」と宣言したようなものだと理解した
  • Jさんが水曜日に塾の仕事をできないことで、何かしら不利益があったとしても当社が責任を負うものではない

私からの話にJさんは相当苛立っているようでしたが、録音をしていることが歯止めになってか、声を荒げることはありませんでした。

話のポイントを当社とJさんの雇用契約の内容が履行されているか否かに絞ったことで、話の流れがシンプルになりました。

畳み掛けるようにJさんに問いかけました。

  • 先ほどもお伝えした通り、今後も毎週水曜日を休むと理解できる発言を撤回してもらえないと、当社としてJさんが雇用契約を履行してくれていると納得できない
  • 雇用契約が履行できていない状況で、今後Jさんはどうするおつもりか?

するとJさんは激昂して大きな声で「どうするもなにも、さっき言った通り仕事は続けます!!」というので、さらに畳み掛けました。

  • 仕事を続けることは何度も聞いたので理解しているが、別の仕事が理由で5週連続で欠勤し、今後もその改善のつもりがないことについて、どのように考えているかをお尋ねしている
  • 改善のおつもりがないのであれば、お客様にも現状をお話しし、どのように対処されるのかを確認する
  • 派遣元との雇用契約の内容を履行してくれない労働者を派遣しているということは、つまり派遣先であるお客様と当社の派遣契約(商契約)を履行できていないわけで、そういった当社派遣社員をお客様先に派遣し続けることは難しく、お客様の見解によっては、Jさんの勤務状況に合う、別の派遣先に就業先を変えてもらうことをご理解いただきたい
  • このような措置は、有期契約ながらJさんとの雇用契約が残っており、雇用主として、その責務を果たさなければならないという責任感からであるとご理解頂きたい
  • 仮にJさんの勤務状況やスキル・経験にあった派遣先が確保できない場合は、雇用主としてJさんとの雇用契約の責務を果たすために、私の指揮命令下で当社内で何かしらの業務について頂くこともあり得ることをご理解頂きたい

正直言ってJさんの一方的で都合の良い主張に腹が立っていたので、珍しく一方的に畳み掛けたからか、Jさんも圧倒されて二の句が継げないようでした。

雇用契約の内容が守られていないという事象をもってして、Jさんの雇用を守るという建前のもとに、派遣先を変えられたり、あまつさえ私の指揮命令下で働くことになるかもしれないという事には、強い抵抗を感じたようです。

私の話が一応辻褄が合っているのもあり、会話をお互いの合意のもとに録音しているのもあり、Jさんは渋々といった表情で、これまでの状況を受けて、お客様にお考えを確認すること、もしお客様より異論のあった場合は派遣先を変えたりといった措置に合意をしてくれました。

お客様への説明と今後の対応

Jさんを一旦職場に戻し、お客様と打ち合わせとなりました。
先ほどの騒ぎの時に居合わせた若い担当者の上司も同席し、まずは先ほどの騒ぎに至った経緯をお詫びとともにご説明しました。

  • 先ほどの職場での騒ぎは、当社の派遣社員であるJさんの管理ができていなかった私の責任でありお詫びしたい
  • 私とJさんが紛糾したのは、就業開始より5週間連続で欠勤をしており、雇用契約で平日5日勤務としながら、実質4日勤務になっており、Jさんからの理由の説明が判然とせず、また誠意を感じなかったため売り言葉に買い言葉で口論になったため
  • 本人には今後は雇用契約、つまり御社と弊社の派遣契約通りに就業するように指導したが、まだ解決までは結びついておらず、もう少し御社での就業を続けさせて頂きながら、解決までの時間が欲しい

説明とお詫びを終えた後のお客様の見解は次のようなものでした。

  • 就業開始から5週間連続で水曜日を休んでおり、派遣契約の内容を守っていないと思っている。いわば契約と違う人物を派遣されていると理解している
  • その上に本人にその状況に反省がなく、職場で大騒ぎをするなど、勤務実態以外にも不安要素が強すぎる。契約内容にあっていないJさんにあえて時間をかけて様子をみる理由もなく、即刻お引き取り頂きたい

ごもっともながら、なかなか厳しいお言葉に、このあと、再度Jさんをお借りしたいことをお願いし、一旦打ち合わせを中断しました。

本日3回目、Jさんとの話し合い

改めてJさんを職場から呼び寄せ、近くの喫茶店に入りました。本日あと何回、この喫茶店に来る事になるやら・・・

お客様からの厳しくもごもっともなお言葉を受けて、Jさんに次のように伝えました。

  • A社からはJさんのこれまでの勤務状況、本日の職場での振る舞いを見て、当社との派遣契約(商契約)の内容にあっていない方だと判断し、これ以上お仕事をして頂くことはできないとの判断だった
  • お客様のおっしゃることはもっともで私も納得した。ただし当社とJさんの雇用契約はまだ残っており、その責務は果たさなければならないと思っている
  • しかし急な話でもあり、次の派遣先の確保までに時間がかかる。休業補償という手段もあるとは理解しているが、私としてJさんには就業の機会を絶え間なく与えたいと思い、一時的に私の指揮命令下で、私の職場でデータ入力業務をしてもらおうと考えている
  • 私の職場はここから近くて徒歩圏だし、勤務時間や時給などの条件面は全てそのまま、業務内容もデータ入力のままであるので、特段問題はないと考えているがいかがだろうか?

Jさんは唖然とした様子で、激昂している様子もありませんでした。

数分考えた上でJさんは私に「あなたのもとで働くのは考えられないので辞めたい」と言いました。

止める理由もないので、退職を希望する旨の一筆を書いてもらい、合わせてA社で貸与していた入館証などの貸与物を回収してお帰りを頂きました。

私の本音

派遣会社の営業マンには経験が少ない方が多いからか、度胸の座った方が少ないからか、派遣スタッフの中のごく一部ではあるものの、派遣会社は弱い立場だから、派遣先(お客様)を巻き込んでゴネればなんとでもなるとタカをくくっている輩がいます。

個人的にその手の輩を「派遣ゴロ」と呼んでいるのですが、この手の方々は、派遣会社が「容易い相手」だと思っているから図に乗っているのであって、組みしにくい相手だと思ったら、さほど粘りません。

費用対効果の悪い無駄な努力をしないという意味では賢いのかもしれませんが、なんだか人生を無駄にしているなぁと他人事ながら可哀想に思います。

今回のJさんも、学習塾で独立をしたいという想いがどこまで本当かわかりませんが、私との関わりだけで判断するに、とても人にモノを教えるような人物には感じませんでした。

それにしても、Jさんは身を引いてしまいましたが、仮にJさんが意地を張って「私の指揮命令下で働く!」と言ってくれたら、根性叩き直してあげたんですが、残念です。この手の方は、自分の都合の悪い状況を敏感に嗅ぎ分けるんですよねぇ。。。

前編①はこちら

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コメント

  1. 派遣先管理者 より:

    派遣先で派遣社員管理者をしている者です。
    いつも大変興味深く拝見しております。

    硬軟使い分けてスマートに対応されてるご様子、取引のある派遣元営業担当の方にも見習って頂きたいなと思います。営業の方はスタッフ様と比べて若い方が多いからか、私からも舐められてるなと感じ取れることが多くて、その場合なにかあると収集するのにごたつきますね…

    是非更新続けられてください。楽しみにしております。

  2. foo より:

    コメントありがとうございます。私も若い頃はスタッフさんになめられて苦労しました。今はずいぶん面の皮が厚くなりましたが、何事も経験ですね。