【続編②】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】「仕事が全くない」と嘆く派遣社員Pさんのトラブル対応

【続編②】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】「仕事が全くない」と嘆く派遣社員Pさんのトラブル対応

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私の担当派遣社員としてF社で働き始めた30代女性の派遣社員Pさんですが、「全く仕事がなくて毎日何をしていいのか困っている」という相談がありました。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

派遣会社営業担当が、どんな事を考えて問題解決をしているのかがお分かり頂けます。是非ご覧ください。

 

対応経緯

派遣社員Pさんへのヒアリング

「・・・そうですか、それは私も把握ができていなかった状況で申し訳ありません」

「派遣先のG課長にも状況を確認して対策をして欲しいと思っているので、その前にPさんのお話をお聞きできればと思ってお伺いしました」

全く仕事がなくて困っていると言うPさんにその原因を突き止めるべく問いかけを始めます。

当社私が派遣先から聞いていたPさんの業務内容は部内の事務全般や電話応対で、頼まれ仕事が中心のため前任からの引き継ぎはないと言う話でした。

まずはこの辺りから探ってみましょう。

「Pさん、こちらでのお仕事を始めるにあたって前任の方からの引き継ぎはなかったと思うのですが、それ自体には支障はなかったんですか?」

もともとが困り顔のPさん、この状況がさらにその表情に拍車をかけているのか、本当に困った様子で話始めます。

「そうですねぇ・・・引き継ぎがいらないって言うよりも、引き継ぐことがないって言うのが本当なのかなって思います」

「入力とか電話の取り次ぎとか、その場その場の仕事が多くって、頼まれ仕事って言うことなんですけども、頼む側の社員が忙しすぎて、頼んでくれないんです・・・」

その場その場の頼まれ仕事が中心の派遣社員のポストがないわけではありません。

その時に往々として起こるのが、教える手間を考えると自分でやった方が早いと判断し、派遣社員に仕事を頼まなくなるというケースです。

頼む側の気持ちもわかりますし、頼まれる側の派遣社員の「まだここで働き始めたばかりだし、右も左もわからないから一からきちんと教えてほしい」という気持ちもわかります。

忙しい中で仕事を頼む側からすれば「1言ったら10わかってくれる」というのが勝手な理想でしょうから、ここは今後の派遣先とのやりとりのためにもPさんに慎重な確認をしておくべきポイントです。

つまり、仕事を頼む側からして、Pさんが仕事の理解が良く、ある程度説明をすれば仕事を任せられると思ってもらえたかどうか?ということです。

「そうですか・・・指揮命令する社員側が忙しすぎてPさんに説明する時間を惜しんで仕事を頼まないってことですね?」

Pさんの発言をおうむ返しにして発言を促します。

「そうなんです・・・私はF社で働き始めてまだ2週間だし、ルーティンの仕事がないから社内システムとかも使い方がよくわからないし、急にこれやってと言われても、システムの使い方から聞かないとできないんです」

Pさんの主張はもっともなことです。どの会社にも仕事の流れやルールというものがありますし、その基礎なしに一足飛びの仕事を任せるというのは無理のある話です。

頼む側の社員は複数名いるようですから、頼む側から言えば、「Pさんに仕事を頼むと一から仕事を教えなければいけない」という「ババを引く」ような状態になってしまい、仕事を頼むのを躊躇するでしょう。

このような状況に陥らないようにハンドリングをするのは派遣先の指揮命令者であるG課長の役割です。

この点に関しては改善を求めていきましょう。

「なるほど、それは無理な仕事の頼み方ですよね・・・」

「ちなみに頼まれ仕事の中で、社内のルールとかシステムを知らなくてもできるような仕事っていうのはないんですか?」

するとPさんは少し考えてから答えます。

「そうですねぇ・・・Excelでの表作成とか集計とか頼まれますけど・・・でも私、Excelがあんまり強くないのでお断りしてるんです。間違えてしまっても困りますし・・・」

Excelはビジネス社会での共通言語。難易度にもよりますが、わからない、出来ないから断るというのはルール違反でしょう。

「そうなんですか?そんなに難しい作業なんですか?仕事を断るっているのはちょっとまずいように感じますけど・・・」

批判めいたニュアンスを感じ取ったのか、Pさんは少し憤った様子で反論します。

「だって、やり方も教えてくれないんですよ」

「いえ、でもExcelならネットで調べればいくらでもやり方が出ていますし、そこはご自身で調べてでもやったほうががいいと思いますよ」

気まずい空気が流れますが、ここで釘を刺すことを躊躇してはいけません。

まだPさんの性格を掴み切れてはいませんが、仕事に対して極端に受け身な人というのは一定数いて、「仕事は1から10まで教えてもらってやるもの」だと頭から決めてかかっている人も多いのです。

「教えてくれないからできない」という本人の主張を唯々諾々と受け入れてしまうと、いざ派遣先から「主体性を持って自助努力をする姿勢がない」というようは反撃を受けたときに派遣社員に対して指導を行う入り口をなくしてしまうのです。

気まずい沈黙を終わらせるように私から口を開きます。

「色々お話お聞かせいただいてありがとうございました」

「Excelの件はともかく、社員の皆さんからの仕事の頼み方が仕組み化されていないのは派遣先の問題のように感じました」

「一度派遣先のG課長と話をして対応を考えてみます」

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