【派遣社員として働くための基礎知識】派遣業界にブラックリストはあるのか?

派遣社員として働くための基礎知識】派遣業界にブラックリストはあるのか?

派遣業界にブラックリストはあるのか?

ネットなどでよく見かける「派遣業界には共通のデータベースがあって、何かトラブルとブラックリストに載り、どの派遣会社からもパッタリと仕事の紹介がなくなる」というような都市伝説がありますが、全くのデタラメです。

派遣業界の業界団体としては一般社団法人 人材派遣協会がありますが、そのような取りまとめは当然しておらず、各社間でデータベースを共有するようなこともしていません。

ただし、派遣会社各社ごととなると話は別で、当然ブラックリストといいますか、仕事の紹介を控えるべき派遣社員はデータベース上で社員が確認できるようになっているのが一般的です。

私の勤める派遣会社でも、もろもろの理由から仕事の紹介を控えるべきい派遣社員は経緯も含めて一目瞭然でわかるようになっていますし、そもそも人選担当がデータベースに検索条件を入れて、仕事をオファーする対象者をデータ抽出するときに、その結果には出てこないように設定されています。

私の会社で言えば、一度ブラックリストに載ると、よっぽどのことでもなければ、再度仕事をオファーすることはありません。

どんな派遣社員がブラックリストに載るのか?

人材派遣業は人との縁で成り立っている商売ですから、簡単にブラックリストに載せるようなことはしません。

私は転職組で、派遣会社を何社か転職していますが、私の経験の範囲で、どんな方がどのようなことをするとブラックリストに載るのか解説していきたいと思います。

確実にブラックリストに載る派遣社員

次のような派遣社員はどの派遣会社でも確実にブラックリストに載ってしまい、後の仕事紹介は期待できなくなります。

  • 契約途中にもかかわらず、調整の余地なく一方的に退職する派遣社員
  • 登録時に自己申告していた業務経験やスキルがない、もしくは明らかに足りないことが判明した派遣社員
  • 頻繁な遅刻、早退、欠勤を繰り返し、注意しても改善されない慢性的な勤怠不良の派遣社員
  • 妥当な理由のない無断欠勤を繰り返した派遣社員
  • 業務怠慢や業務指示に従わないなどの勤務態度不良の派遣社員

見て頂くと、派遣社員に限らず正社員でもアルバイトでも、「それはダメでしょ」と思えるようなものかと思います。

ブラックリストに載せるというと、派遣会社が派遣社員を上から目線で判定するような印象を受けると思いますが、どちらかというと「派遣社員として働いてもらってはみたものの、この派遣社員を他の派遣先に派遣すると迷惑をかける心配がある」というスタンスです。

この辺の運用は派遣会社によって全く違いますので、参考意見としてご理解ください。

ブラックリストには載らないが、仕事を紹介したくないと感じる派遣社員

私の勤める派遣会社では、派遣社員として就業をしてもらったものの、評価がよろしくない場合にブラックリストに載せて、同じことを繰り返さないようにするという運用をしていますが、就業してもらう以前でもブラックリストとまでは言わないものの、仕事のオファーを避けたいと感じる派遣社員は結構います。

●登録時の様子で仕事紹介をしたくないと感じる派遣社員

  • 登録会のアポイントに平気で遅刻したり、頻繁にリスケをするなど、相手の都合を考えない時間にルーズな派遣社員
  • 私服でもOKだが、だらしない服装や不潔な服装で来社する派遣社員
  • 不潔なために体臭が強いと感じたり、香水の香りが強すぎる派遣社員
  • 登録や仕事のオファーの段階で、とにかく要求や文句が多く、先が思いやられる派遣社員
  • 2時間程度かかる登録作業の最中ですら、社会人として最低限のマナーが守れない派遣社員
  • あきらかに派遣会社を軽く見ており、不遜な態度をする派遣社員

●仕事のオファー時に紹介をしたくないと感じる派遣社員

  • 職歴が異常に多い(期間限定などは除く)
  • 退職理由があやふやで、「なんとなく嫌でやめたのかな?」と感じられる派遣社員
  • 連絡しても電話やメールになかなか反応してくれない派遣社員

ブラックリストにはどんなメリットがあるか?

ここまでお伝えしたブラックリストや、営業担当や人選担当として仕事を紹介したくない派遣社員といった事柄は、要するに「派遣会社側から見た派遣社員の取捨選択」ということです。

派遣社員側から見ると、「派遣社員の働きで利益を得ている派遣会社が、なにを偉そうに」と怒られそうですが、派遣会社の営業担当や人選担当は、業務経験の中である程度の「人材を見極める」スキルを習得しており、そのスキルによってスタッフの取捨選択を行い、お客様である派遣先の人材ニーズへのマッチングに役立てているのです。

派遣会社側で派遣社員を取捨選択をすることで、派遣先は「派遣会社が紹介してくる人材は一定の品質が保たれている」と受け止めることができます。

これにより派遣先は次のようなメリットが得られます。

  • ハローワークなど公募をすると人材ニーズ(業務経験、スキル、年齢、性別など)に合わない多数の応募があり、その書類選考や面接、採用活動にかかるトラブル対応などに労務コストがかかるが、人材派遣を利用することで労務コストを軽減できる
  • 派遣会社側の人選ノウハウや一定の品質担保を期待でき、人事や総務の専門部署でなくとも、実際に人材を必要としている現場部署で対応ができる

つまり、ブラックリストや営業担当や人選担当の経験則による派遣社員の取捨選択=人材ニーズへのマッチング精度は、派遣会社に求められる必須の品質ということになります。

一部の中小派遣会社にはこの意識があまりなく、大量に求人広告を掲載して、応募があった求職者を右から左に派遣して終わりといったところもあると聞きます。

人材ニーズへのマッチング精度は、結局働く側の派遣社員の満足度にも直結するので、とても大事ですし、派遣会社営業担当としてプライドを持って取り組むポイントです。

更新情報はTwitterに配信しています!