【続編13】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】「仕事が全くない」と嘆く派遣社員Pさんのトラブル対応

【続編13】【派遣会社営業担当のクレーム対応報告】「仕事が全くない」と嘆く派遣社員Pさんのトラブル対応

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私の担当派遣社員としてF社で働き始めた30代女性の派遣社員Pさんですが、「全く仕事がなくて毎日何をしていいのか困っている」という相談がありました。

その際の経緯や対応について、営業日報形式でご紹介します。

 

対応経緯

「Pさんにはしばらく一人の社員のアシスタントをやってもらいましょう。その中で社内システムやルールを学んでもらって、仕事に慣れてきたら徐々にサポートする社員の人数を増やしていくというやり方にしましょうか」

入社2週間経っても全く仕事が回ってこないというPさんの問題解決に、思いもよらず私の発案がそのまま採用され、さらに1週間が経ちました。

G課長にも、そして当事者である派遣社員Pさんにも約束した通り、その後の様子を見るためにPさんと面談をすべく再びF社を訪れたのでした。

派遣社員Pさんの仕事量は増えたのか?

「Pさん、先週にG課長との話し合いの結果、しばらくは社員のKさん専属のアシスタントになって仕事を覚えるっていう話でしたが、その後の様子はいかがですか?」

面談のためにF社のロビーで落ち合った時点から少し浮かない顔だったPさん。

なにかしら良くないことが起きているのだろうと予想はしていましたが、Pさんの口から出た言葉は想像以上のものでした。

「・・・それが・・・社員のKさんの専属アシスタントっていうことにはなっているんですが、そもそもKさんがほとんど会社にいなくて、仕事を頼んでいただけるような状況じゃないんです・・・」

「私もF社に来たばかりでわからなかったんですが、Kさんは評判のイエスマンで、G課長からの指示は絶対なんだそうです」

「たぶんG課長もそれを考えた上でKさんに私の面倒を頼んだんだと思うんですが、結局安請け合いだけして放置されてます・・・」

「他の社員たちも私のことはKさんに任せたって思っているのか、一切声もかけてくれなくなってしまって・・・」

「状況的には前よりも悪化しているように感じてます」

一体この職場はなんなのでしょうか?

責任者であるG課長を筆頭に上の評価ばかりを気にして、あとは全くの他人事。上からの評価に値しない煩わしいことは部下に丸投げして、責任を下に下に押し出していきます。

「・・・そうですか・・・色々手を尽くしたつもりでしたが裏目に出てしまいましたね・・・申し訳ありません」

Pさんも実態が分かっているからか私を責めるようなそぶりはありません。

「いえ、なんとなく理由はわかってますから。たぶんこの部署の皆さんの体質なんだと思います」

「ちょっとこの職場では仕事は続けられそうにないので、契約のタイミングで辞めたいです」

Pさんの言い分はごもっともです。それにしても契約満了まではあと2ヶ月近くあります。それまで毎日仕事がない状況に耐えられるのでしょうか。

「・・・そうですか、わかりました。おっしゃる通りこのまま続けるのは難しいですよね」

「G課長にもその旨お話をしようと思いますが、契約満了までとなると、あと2ヶ月近くありますけど耐えられそうですか?」

Pさんは少し考えてから答えます。

「もし早く辞められるのであれば、そうしたいですね・・・」

「わかりました。生活もおありでしょうから、辞めるなら次の仕事が決まってから辞めたいですよね」

「ちょうど来月からすぐ近くの派遣先で同じような条件の営業事務の仕事があるので、G課長と話をしつつ、そちらのお話も進めつつみたいな動きにしましょうか」

色々と苦戦をしながらもなんとかG課長との交渉に成功し、仕事が全く回ってこないというPさんの職場環境の改善を図ってもらったものの、結果としては改善はなされず徒労に終わってしまいました。

契約前に退職したいというPさん、このまま退職をすれば本人都合の退職となってしまいます。

これまで派遣会社の営業担当としてやるべきことはやってきた自負はありますが、やはり何とかして私の手で次の仕事を見つけてあげたいものです。

派遣会社の営業担当として次に私がやるべきは、Pさん自身の転職活動との兼ね合いも見つつ、今の職場をスムーズに退職し、間を空けずに次の仕事に就けるようにサポートするということでしょう。

派遣先G課長へPさんの契約途中終了をどう伝えるか?

Pさんをしばらくの間、K社員の専属アシスタントにすることで業務習熟を図るという取り組みは、上意下達を是とするF社の企業文化の中ではPさんの育成を単に「部下へ丸投げ」しただけに終わってしまいました。

上の目ばかり気にする風土の中で、丸投げをされたK社員もPさんのことはほったらかし。すぐに辞めてしまう派遣社員が困っていようがいまいが知ったことではないのでしょう。

半年という短い期間に派遣社員が数名も入れ替わるはずです。

過去の派遣会社の営業担当が、今回のように問題解決の具体策まで踏み込んだかはわかりませんが、その派遣社員も派遣営業もこの部署に対して憤りと徒労感を感じ、派遣社員の退職をもってフェードアウトしていったに違いありません。

Pさんを巻き込んでしまったのは申し訳ない限りですが、私もこれ以上彼らに付き合ってあげる義理も無いのです。

問題は契約の途中で退職をするということ。G課長のことですから、自分たちのことはさておいて、また何かしら言ってくるに違いないのです。

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