【派遣社員として働くための基礎知識】「○月スタート 20名の大量募集!!同期が沢山いて安心!!研修もバッチリ♪」よく見かける大量募集案件ってどうなの?

【派遣社員として働くための基礎知識】「○月スタート 20名の大量募集!!同期が沢山いて安心!!研修もバッチリ♪」よく見かける大量募集案件ってどうなの?

大量募集案件の裏事情は?

派遣会社の求人広告を見ていると、稀に「○月スタート 20名の大量募集!!同期が沢山いて安心!!研修もバッチリ♪」というような大量募集案件を見かけます。

「それだけ募集をしているなら、私でも受かりそう」とか、「確かに同期が沢山いた方が友達もできて、楽しく仕事できそう」といった前向きな受け取り方もあると思います。

大量募集案件の実際のところはどのようになっているのでしょうか?私は割と多く大量募集案件を扱ってきたので、その裏事情をご紹介します。

そもそもなぜ、そんなに募集をしているのか考える

そもそも一度に数十名と言った大量募集をする状況はどんな状況でしょうか?

パターンとしては3つになります。

  1. 新規に事務所やセンターなどをオープンするための大量募集案件
  2. 時期的繁忙対応のための増員募集案件
  3. 退職者の欠員補充のための大量募集案件

求人広告は見た人が応募しやすいように、魅力的に感じるように書かれていますから、1~3のどれに当てはまる大量募集案件なのかを理解した上で応募をした方が良いと思います。

私の経験の中で、それぞれのパターンの大量募集案件の特徴や求職者側から見たメリット・デメリットをご紹介していきます。

新規立ち上げによる大量募集案件

特徴

  • 新規立ち上げは計画的に行われるので、募集は早いタイミングから行われる傾向あり
  • 派遣では派遣先による面接での選考が禁止されているが、同様の行為である「職場見学」「業務内容確認」「お顔合わせ」といった実質的選考プロセスがあり、10名程度であれば採用ハードルは高いが、100名を超えるような新規センターの大量募集案件の場合は、昨今の売り手市場から採用ハードルを高くすると定員が集まらず、なし崩しに採用ハードルが低くなっていく傾向あり

メリット

  • オペレーターレベルでは純粋に新入社員の集まりであり、仲間意識も生まれて働きやすい職場になることが多い

デメリット

  • 定員が集まらず採用ハードルが低くなった場合に、協調性の無い人やスキルが非常に低い人、非常識な人など、同じ職場で働きたく無いと思うような人が散見されるようになる

時期的繁忙対応のための大量募集案件

特徴

  • 数週間や数ヶ月といった時期的な繁忙対応なので、ある程度単純化された業務であることが多い

メリット

  • 期間が決まっている仕事なので、人間関係や職場環境などにこだわらず、割り切って働くことができる
  • 期間限定の業務で、しかも業務内容も単純化されている傾向があるために、採用ハードルが低い
  • 「職場見学」といった派遣先での実質的な選考はなく、派遣会社による選考のみのことがほとんど
  • 期間限定のため派遣会社側も「質より量」で選んでおり、希望さえすれば採用となるケースがほとんど

デメリット

  • 期間限定の業務で、しかも業務内容も単純化されている傾向があるために、採用ハードルが低く、協調性の無い人やスキルが非常に低い人、非常識な人など、同じ職場で働きたく無いと思うような人が散見される

退職者の欠員補充のための大量募集案件

特徴

  • 欠員補充で大量募集となると、数百人レベルの規模のセンターであることがほとんど
  • 常態的に多数の退職者が発生しているということであり、業務内容がストレスフルであることが多く、「仕事をやらせてみないとわからない」という前提で、あまり採用ハードルは設けずに、とりあえず大量に採用してストレス耐性が高かったり、業務への適性が高い人だけが残っていく、という繰り返しをしていることが多い

メリット

  • 「職場見学」といった派遣先での実質的な選考はなく、派遣会社による選考のみのことがほとんど
  • 期間限定のため派遣会社側も「質より量」で選んでおり、希望さえすれば採用となるケースがほとんど

デメリット

  • 欠員補充で大量募集となる背景からも、ストレスフルな業務で人間関係などの職場環境が悪いケースが多い
  • 採用ハードルが低いため、協調性の無い人やスキルが非常に低い人、非常識な人など、同じ職場で働きたく無いと思うような人が散見される

私のホンネ

大量募集案件は採用されやすいが、業務内容や人間関係など職場環境が悪く、早々に辞めることになりやすいので、慎重に案件を選んだほうが無難です。

採用する側の派遣先や派遣会社は「頭数を集めなければ」という考えがあるので、悪い話はせずに、耳障りの良い話ばかりを並べてきます。

大量募集案件の質の良し悪しの見極め方は次のようなものです。

  • ほとんどの場合、複数の派遣会社に発注しているので、各派遣会社の求人広告を比較する
  • 求人広告の「求める人材像」的コメントに、ある程度スキルを求められそうな業務なのに「未経験者歓迎」と書いてあったり、「服装なんでもOK」「ネイルもOK」など、過度な譲歩を感じるコメントがないか? 誰彼構わず頭数だけ揃えようとしていると想定され、結果「荒れた職場」に身を置くことになる可能性高い
  • これまでの経験やスキルが全くミスマッチなのに、「職場見学」で派遣先担当者が、もしくは派遣会社の人選担当者が「是非あなたのような人に働いて欲しい」など根拠のない高い評価をしてきていないか?

大体において、派遣先担当者も、その発注を受けた派遣会社も、人数を揃えることがミッションであって、その後の育成や定着は別の人の担当になります。

そういったある意味、無責任な採用に対しては自己防衛をできるようにした方が良いですね。

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