【続編⑤】【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】事あるごとに労基署や裁判に訴えるといい、強硬に主張を通そうとする派遣スタッフKさんのクレーム対応⑤

【続編⑤】【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】事あるごとに労基署や裁判に訴えるといい、強硬に主張を通そうとする派遣スタッフKさんのクレーム対応⑤

【派遣会社営業マンのクレーム対応報告】事あるごとに労基署や裁判に訴えるといい、強硬に主張を通そうとする派遣スタッフKさんのクレーム対応①続編②続編③続編④でお伝えした、Kさんと他社派遣スタッフのリーダーAさんとの指揮命令やパワハラに関する問題をきっかけとした「しかるべきところに訴え出る」というKさんの申し出ですが、結果としてはKさんがリーダーAさんを疎ましく思っての、虚偽と疑われるパワハラ被害の訴えであり、なかでもKさんの主張する「リーダーAさんに、のらりくらりとクレーム対応を拒否された」というパワパラ被害に関しては応対記録と通話記録との突き合わせにより、そう言った事実がないことが判明し、逆にKさんが謝罪を迫られる羽目になりました。

疎ましいリーダーAをやめさせたいKさんの行動はことごとく裏目に出て、派遣先B社での就業継続も危ぶまれるほどでしたが、私を通して派遣先とリーダーAさんに謝罪をする事で、所属チームも変えてもらい、なんとか延命を図ることができました。

やっとひと段落ついたなと考えていた私でしたが、その考えは甘かったようで、また一山騒ぎが続きます。

しばらく経ったある日、お客様から連絡が・・・

KさんとリーダーAさんの一件がひと段落ついた数週間後、派遣先で在るB社の担当者から話があるのできて欲しいとの連絡がありました。

褒められるようなことは起こるはずがないなと思いつつ、足取り重くB社に向かいました。

B社で打ち合わせが始まると、担当者から次のような話がありました。

  •  B社の社内コンプライアンス窓口に匿名で内部告発があった
  • 訴えの内容は次の通り
  1. B社の○○にあるコールセンターでリーダーをしているAさんは多数の部下に対してパワーハラスメントを行なっている
  2. リーダーAさんは反社会勢力と繋がりがあるともっぱらの噂で、皆怖くて、されるがままになっている
  3. B社は反社会勢力と繋がりがあるような人物をこのまま働かせるのか?
  4. 早急に対応をしてくれなければメディアに告発する

派遣先担当者はうんざりした様子で、私に告発文書を見せてくれ、次のように言いました。

  • この告発はKさんだと思っている
  • センター内に掲示してあるコンプライアンス窓口のポスターには、「コンプライアンス窓口に相談をしたことで、不利な扱いを受けることはありません」「相談者が誰かは秘匿されます」と記載されており、相談者を特定したり、特定されたことをKさんに気取られるわけにはいかない
  • コンプライアンス窓口は本社機能であり、担当者がこの件に関係するセンターの社員、訴えを受けたリーダーAさん、リーダーAさんのメンバー全員にヒアリング面談をする
  • 派遣スタッフの管理担当である私は、当事者が派遣スタッフであることから膨大な報告モノの対応をしなければいけなくなる
  • 感情的には、すぐにでもKさんにお引き取り頂きたいが、「この件が発端で辞めさせられた」と言われれるのも困るので放っておくしかない

派遣先担当者の愚痴交じりの説明を受けて、私は申し訳ない思いでいっぱいでした。

確かに匿名の内部告発である以上、うかつにKさんにアプローチをすることもできません。

派遣先担当者やその他の社員の皆様、なによりリーダーAさんに申し訳ないと思いつつ、ひたすらお詫びをするしかありませんでした。

その上で、派遣先担当者と次のようなことを取り決めました。

  • あくまで本社のコンプライアンス窓口担当者の対応に任せ、派遣先担当者も私も、この件でKさんにはなにもアプローチしない
  • お互いにKさんからなんらかのアクションがあった場合は情報共有する

私も派遣先担当者も、今現在できることはあまりなく、本社コンプライアンス窓口の担当者からのアクション以降に事態が動き出すという認識になりました。

コンプライアンス窓口担当者からのヒアリング面談

派遣先担当者との打ち合わせから数日後、再び連絡があり、本日より数日に渡って、まずは社員へのヒアリング面談、その後にリーダーAさん、最後にメンバー全員との面談があるとのこと。

Kさんからなんらかの反応があると思われ、何かあったら教えて欲しいとの依頼でした。

派遣先担当者は、どうやら本当にこの件にかかりきりなようで、かなりピリピリした様子でした。

B社は大企業であり、こういった内部告発の仕組みも整っていて、立派な会社だなと感心しつつも、今回のように悪用をされるケースもあるわけで、考えようだなぁと思ってしまいます。

面談の数日後に派遣先担当者から再度の連絡

面談の数日後に派遣先担当者より打ち合わせがしたいとの連絡があり、打ち合わせとなりました。

関係社員やリーダーAさん、メンバー全員との面談が終わり、コンプライアンス窓口担当者から情報共有があったとのことです。

  • リーダーAさんは匿名での内部告発に対して、「それはKさんからの告発に違いない!!なんでこんな仕打ちを受けなければいけないんだ!?」とかなり激昂していた
  • Kさん以外のメンバーは、パワハラはなく、リーダーAさんが反社会勢力との繋がりがあるといった噂など聞いたこともなく、リーダーAさんに脅威を感じたことなどないとのヒアリング結果であった

リーダーAさんの怒りは計り知れませんし、内部告発がKさんによるものならば、本当に申し訳ない思いでいっぱいです。

最後にKさんとの面談内容ですが、Kさんは次のように話していたそうです。

  • 私はパワハラだと感じる仕打ちを受けたが、センターの社員と派遣会社にもみ消されたので無かったことになっている
  • リーダーAさんが、反社会勢力と繋がりがあるかは知らないが、日々かなり脅威を感じていて、またパワハラを受けるのではないかと心配している
  • 今回の面談は内部告発によるものだということだが、自分と同じくリーダーAさんから被害を受けている人がいることがわかって、自分の被害も認めてもらえるのではないかと期待している
  • 私と同じく被害がもみ消されるようなことにはなって欲しくないし、大企業でもあり、社会的責任もあるB社であれば、きちんとして対応をして欲しい

ここぞとばかりに言いたい放題のKさんに正直かなり腹が立ちました。

しかし、そんな間も無く、次の派遣先担当者の発言に言葉を失ってしまいました。

  • リーダーAさんは、今回の件で嫌気が指したのか、ご自身の希望で即日退職する事になった
  • Kさんの思惑通りになったわけだが、我が社としてはKさんとの契約を今の契約期間で終了にしたい
  • 合わせてKさんの退職とともに御社との今後の取引を終わりにしたい
  • Kさんの人間性の問題で、御社が悪いわけではないのはわかっているが、コンプライアンス窓口に内部告発を行った経緯で、本社にも告発者であることが予想されるKさんの所属する派遣会社が御社であることが知れ渡ってしまい、取引が続けられない
  • 取引中止の理由は、今回の内部告発が理由というよりは、その前に行われたの虚偽の内容によるリーダーAさんへのパワパラ被害の訴えで、そういった派遣スタッフを派遣した派遣会社であるということだと理解して欲しい

派遣先担当者からの話に、まずリーダーAさんに対して申し訳ないという気持ちになりました。

Aさんからすれば、いわれのない告発で職を失うのは不本意だったと思います。

また、当社がB社との取引中止になることは、Kさんをアサインした責任がありますから当然のことです。

問題はKさんを現在の契約で終了にする事です。

派遣先からの要望はごもっともなのですが、前回の虚偽と疑われるパワハラ被害の訴えについては厳重注意としているものの、今回の内部告発についてKさんを注意する理由もフックもなく、現在の契約で終了と通告した時に「不当な雇い止めだ」と申し立ててくることが想定されます。

今後の対応を練らねば、と頭を抱えつつB社を後にしました。

Kさんからの面談依頼の連絡

翌日の朝、Kさんから会って話がしたいとのメールがありました。

この局面でどんな話だろうかと訝しく思いましたが、断る理由もありませんのでB社に向かい、面談をする事になりました。

会議室に入ると、Bさんはニヤニヤしながら、次のように話し始めました。

  • 先日、リーダーAさんに対する内部告発があったようで、B社の本社の人と面談した
  • リーダーAさんからパワハラをされたり、そういった光景を目撃したことはないかと聞かれた
  • 何を答えたかの詳細は話さないが、B社の本社の方は、あなた(私のこと)と違い、真摯に話を聞いてくれたので、自分が考えていることを正直に伝えた
  • その後、リーダーAさんが突然退職し、結果から見ると、やはり私だけでなくパワハラの被害があり、責任を取らされたようだ

一方的に話すKさんに、私は「そうですか」と答えるだけで、特にコメントはしませんでした。

すると、Kさんは少し苛立ったように次のように言いました。

  • パワハラの犯人であったAさんも辞めさせられ、正義はなされたと思っているので、B社をやめようと思う
  • ついては今日限りで辞めたい

「二の句が継げない」というのはこういうことを言うのだなぁと妙に納得しつつ、この機を逃すと、また何をしでかすかわからないと感じ、派遣先の許可は後付けでもかまわないと自己判断し、なにも言わずに即日での退職を受理しました。

Kさんは会議室からの去り際に、「御社はB社との取引がなくなって、出入り禁止になるらしいじゃないですか?俺の話をちゃんと聞かないから、こんな事になるんだよ!!」と捨て台詞を吐きました。

殴りかかろうかと思うくらい腹が立ちましたが、何も言い返さない事にしました。

何を言い返したところで、何も産みませんし、相手をするだけ時間の無駄です。

今回は納得いかないことばかりでしたが、いい勉強になりました。

Kさんのような悪意の塊のような人間というのは確かに存在していて、自分が気に入らないと思う相手には捨て身になってでも足を引っ張ってやろうと異常な執念を燃やすのだということです。

リーダーAさんも、そうしたただならぬ気配に身の危険を感じたのかもしれません。

ただ、そんなKさんは果たして幸せなのだろうかと考えてしまいます。まぁ私の心配するようなことでもないのですが。

今回は5回に分けての長編になってしまいました。お付き合いを頂きありがとうございました。

前編①前編②前編③前編④はこちら

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